血液型相性占いの説明を読む
占術について:血液型相性占いは、ABO式血液型の組み合わせから恋愛や人間関係の相性を読む、日本や韓国など東アジアで特に広まった俗説をもとにした占いです。1971年に能見正比古が発表したベストセラー『血液型でわかる相性』をきっかけに一大ブームとなり、以来「相性」を語る定番の話題として定着しました。血液型と相性の関連は科学的には実証されておらず、あくまで文化的な話題・エンターテインメントとして楽しまれているものです。
血液型占いが科学的に実証されていないと分かっていても支持され続けているのは、当たる・当たらないより「話のネタとして使いやすい」という実用性が大きいためだと考えられます。A型は几帳面、B型はマイペースといった型のイメージは、多くの日本人が子どもの頃から繰り返し耳にしてきたことで、一種の共通言語として定着しています。当サイトの見方では、血液型相性占いは相手の中身を言い当てる占いというより、初対面同士の距離を縮めるための、日本ならではの社交ツールに近いと考えています。
由来と怪談コラム:誓いを破れば熊野の烏が死ぬ――血で結んだ約束
この占いにまつわる言い伝えや不思議な逸話を、当サイトの見方とあわせて紹介する読み物です。
血によって人と人の結びつきを確かめようとする発想は、日本では「起請文」という形で残っている。起請文とは、約束を破らないことを神仏に誓う文書で、鎌倉時代後期からは、熊野三山が授ける護符「牛王宝印(ごおうほういん)」の裏に書かれることが多くなったとされる。牛王宝印は、熊野の神の使いとされる烏をかたどった文字で記された護符で、今も授与されている。
熊野の牛王宝印に書いた誓いを破ると、神の使いの烏が3羽死に、誓った本人も血を吐いて命を落とし、地獄に堕ちると信じられたという。誓いの証として、指を傷つけて血を押す血判が添えられることもあった。江戸時代になると、吉原の遊女が何人もの客に「年季が明けたらあなたと添い遂げる」という起請を渡す例もあったとされ、落語「三枚起請」はその騒動を題材にしている。「三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい」という都々逸も、この言い伝えを踏まえたものだと言われる。
当サイトの見方では、起請文の恐ろしさは、神の使いの命と自分の血を担保に差し出すという点にある。これは推察だが、口約束では心が通じ合っている確信が持てないからこそ、人々は目に見える血と、失われれば取り返しのつかない烏の命を持ち出して、相手の心をつなぎとめようとしたのではないか。血液型で相性を確かめる現代の占いも、体に流れるものの中に二人を結ぶ証を探したいという、同じ願いの遠い子孫なのかもしれない。
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