カバラ数秘術の説明を読む
占術について:カバラ数秘術は、ヘブライ文字に数を当てるゲマトリアの考え方など、ユダヤ教の神秘思想「カバラ」に影響を受けたとされる、アルファベットに数を当てて名前から数字を導く方式です。一般的な数秘術がアルファベットに1〜9の数字を順に当てるのに対し、こちらは1〜8の数に振り分ける表を使い、9は使いません。当サイトでは、名前のアルファベットの数を合計し、1桁(11・22・33はそのまま)にまとめて読みます。
一般的な数秘術がピタゴラス由来とされる西洋の思想を土台にしているのに対し、カバラ数秘術はユダヤ神秘思想という別の系譜から来ています。同じ名前でも、どちらの数秘術を使うかによって導かれる数字が変わることがあり、当サイトの見方では、これは「どちらかが間違っている」ということではなく、名前という同じ材料に対して、異なる物差しを当てているだけだと捉えるのが自然だと考えています。
カバラの「生命の木」そのものを使うわけではなく、対応表は流派や資料によって異なります。たとえばXの数は資料により違いがあり、当サイトでは6としています。
由来と怪談コラム:獣の数字666は、ある皇帝の名を隠した暗号だったのか
この占いにまつわる言い伝えや不思議な逸話を、当サイトの見方とあわせて紹介する読み物です。
文字に数を当てて名前を数えるゲマトリアの発想は、西洋でもっとも有名な不吉な数を生んだとも言われる。新約聖書『ヨハネの黙示録』13章18節は、知恵ある者に「獣の数字」を数えるよう求め、その数を666と記している。
この数については、ローマ皇帝ネロを指すという説が研究者の間で有力とされる。ギリシャ語の「ネロン・カエサル」をヘブライ文字で書き、各文字の数値を合計すると666になるという。迫害の時代に、権力者の名を直接書かずに批判するための暗号だったという見方もある。さらに、古い写本の中には666ではなく616と記すものがあり、ラテン語式の綴りで計算するとちょうど616になることから、この異読もネロ説を裏づけるものと考えられている。21世紀に入ってから解読された3世紀ごろのパピルス片にも、616と読める記述が見つかったとされる。
一方で、この数はその後の時代ごとに、さまざまな人物や制度に当てはめられてきた。数えられる名前が変わるたびに、666は新しい「獣」を指し示してきたことになる。
当サイトの見方では、666の恐ろしさは数そのものではなく、名前を数に変えれば隠れた正体が暴けるという発想にある。これは推察だが、声に出して名指しできない相手を数に封じた人々の怒りと怯えが、2000年近く経ってもこの数に不吉な熱を残しているのではないか。自分の名前を数えてみる行為は、かつて誰かを告発するために使われた技術の、静かな裏返しでもある。
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