誕生花・誕生石占いの説明を読む
占術について:誕生花・誕生石は、生まれた月などに特定の花や宝石を当てはめる習わしで、ヨーロッパを起源とするとされます。誕生石は聖書に出てくる十二の宝石(十二部族と結びつけた伝承)にルーツがあるとされ、誕生花は国や文化、日ごとに割り当てる流派などによって対応表が一つではありません。それぞれの花・石には「花言葉」「石言葉」と呼ばれる象徴的な意味が添えられています。
当サイトでは、生まれた日の誕生花(2月29日を含む366日分)と、生まれ月の花・石をあわせてご紹介します。日ごとの誕生花は出典によって違うため、複数の一覧を突き合わせて、よく一致しているものや季節に合うものを選び、別の説も添えています。誕生石は、広く知られている従来の12種にもとづいています。
誕生花・誕生石が国や文化によって対応表が違うのは、「この月にはこの花」という決まりが、自然に近い場所で暮らしてきた人々が季節の花を暦に重ねていった、地域ごとの生活文化の積み重ねだからです。同じ月でも国によって違う花が割り当てられているのは、間違いというより、それぞれの土地の季節感の表れだとも言えます。当サイトの見方では、誕生花・誕生石は正解を一つに絞るものではなく、自分の生まれた月にまつわる複数の物語を楽しむための入り口だと考えています。
由来と怪談コラム:死人花と呪われた石——誕生花・誕生石の暗い異名
この占いにまつわる言い伝えや不思議な逸話を、当サイトの見方とあわせて紹介する読み物です。
9月の花として挙げられることの多い彼岸花には、千を超える別名があるといわれる。天上の花を意味する「曼珠沙華」という美しい名の一方で、「死人花」「幽霊花」「地獄花」「葬式花」といった不穏な呼び名も数多い。球根に毒を持つため「食べるとあの世へ行く」と言い伝えられ、土葬の時代には、モグラやネズミから墓を守るために植えられたという説もある。
宝石にも似た話がある。10月の誕生石として知られるオパールは、かつて王の石とたたえられたが、19世紀に不吉な石とされるようになった。そのきっかけとして、1829年にウォルター・スコットが発表した小説『ガイアスタインのアン』がよく挙げられる。作中、魔力を帯びたオパールに聖水がかかると、石は輝きを失い、持ち主の女性は謎の死を遂げる。
小説の一場面が、現実の宝石の評判まで変えてしまったとされるのである。割れやすく加工の難しい石だったことも、縁起の悪さを後押ししたといわれる。
当サイトの見方では、花や石に不吉な名がつくのは、人がそれを強く美しいと感じた証でもある。これは推察だが、墓地を真っ赤に染める彼岸花や、内側で火花のように揺らめくオパールは、あまりに鮮やかで、この世のものではない何かを連想させたのだろう。誕生花・誕生石の明るい言葉の裏側に、こうした暗い呼び名が眠っていると知ると、自分の生まれ月の花や石が少し違って見えてくる。
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