大運占いの説明を読む
占術について:「大運」は、中国発祥の運命学である四柱推命で使われる考え方で、生涯を10年ごとの区切りに分けて、その時期ごとの運気の流れを見るものです。生年月日から割り出した「命式」(その人の生まれ持った五行のバランス)に対して、大運が巡ってくることで運気が強まったり弱まったりすると考えられています。1年単位で見る「今年の運勢」とは違い、もっと長い時間の流れ・人生の波を捉えるための考え方です。
大運の10年という区切りは、木星が太陽の周りを約12年かけて一周することに由来するとも言われ、四柱推命が単なる性格診断ではなく、天体の巡りと人生の時間を重ね合わせて考える体系であることを物語っています。当サイトの見方では、大運を知る本当の価値は「今が何年目の運気か」を当てることよりも、「今の停滞や好調は、いずれ次の大運へと移り変わっていく」と長い目で捉え直せる点にあると考えています。
由来と怪談コラム:還暦の赤いちゃんちゃんこは、なぜ「生まれ直し」の衣なのか
この占いにまつわる言い伝えや不思議な逸話を、当サイトの見方とあわせて紹介する読み物です。
大運は十年ごとに人生の区切りを数えますが、その土台にある干支は六十通りで一巡します。生まれた年と同じ干支がもう一度めぐってくる数え年六十一歳(満六十歳)が「還暦」で、「本卦還り(ほんけがえり)」とも呼ばれてきました。暦がひとまわりし、いわば一度生まれ直して新しい寿命を授かる年だと考えられていたとされます。
このとき贈られる赤いちゃんちゃんこには、いくつかの意味が重ねられています。赤は昔から魔除けの色とされ、生まれたばかりの赤子にも赤い産着を着せる習いがありました。還暦の人に同じ赤を着せるのは「赤子に還る」ことを表すと同時に、厄を祓う意味もあったと言われます。六十一歳を厄年として数える地域があることも、魔除けの赤と結びついたのでしょう。
当サイトの見方では、還暦の祝いは明るい行事であると同時に、一種の「死と再生の儀式」でもあったと思えます。これは推察だが、寿命が今よりずっと短かった時代、干支を一周することは、一つの人生を最後まで生き切ったことに近い意味を持っていたはずです。赤い衣を着せて赤子として迎え直すのは、いったん終わった命をもう一度この世に引き留めようとする、家族の切実な祈りだったのではないでしょうか。
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