方位占いの説明を読む
占術について:九星気学は、生まれ年から割り出す「九星」(一白水星~九紫火星)をもとに、その人にとっての吉方位・凶方位を読む中国由来の方位術です。もともとは方角と時間の巡りを組み合わせて吉凶を占う複雑な体系ですが、当サイトでは生まれ年の九星から導かれる基本的な吉方位・凶方位の傾向を、簡易な形でご紹介しています。旅行や引っ越し、大切な用事の方向を選ぶ際の参考として、日本でも古くから使われてきました。
方角に吉凶を見る発想は、旅そのものが命がけだった時代、「どちらへ進むべきか分からない不安」を和らげるための知恵として発達してきた面があります。現代では移動の危険こそ小さくなりましたが、当サイトの見方では、方位占いが今も求められる理由は、大きな決断を前にした「後押しが欲しい気持ち」に応えてくれる占術だからだと考えています。
由来と怪談コラム:その方角を犯せば七人が死ぬ――金神七殺という祟り
この占いにまつわる言い伝えや不思議な逸話を、当サイトの見方とあわせて紹介する読み物です。
方位の吉凶を語るとき、昔の人びとがとりわけ恐れた神がいます。陰陽道で祀られた方位神「金神(こんじん)」です。金気の精とされ、殺伐を好むといわれたこの神は、年や季節によって居場所を変えるとされました。その方角に向かって土を掘る、家を建てる、引っ越す、旅に出る、嫁を迎える――そうした行いは固く戒められ、人びとは暦で金神の居場所を確かめてから動いたといいます。
禁を破ったときの祟りは「金神七殺」と呼ばれ、家族七人にまで及ぶと語られました。家の人数が七人に満たなければ、隣家の者にまで祟りが及ぶという説まであったとされます。もっとも、七という数は文字どおりの人数というより、家全体を覆う大きな災いのたとえだったとする見方もあります。
当サイトの見方では、金神の恐ろしさは「自分ひとりでは済まない」という点にありました。これは推察だが、家を建てる、嫁を迎えるといった大きな決断は、本来、家族や隣近所の暮らしまで巻き込むものです。その重さを、人は「七人に祟る神」という形で言い表したのではないでしょうか。見えない神を避けて遠回りする人の背中には、自分の選んだ方角が誰かの不幸につながるかもしれないという、静かな責任の重さがのしかかっていたのだと思います。
詳しい解説記事:この占術の由来・読み方・当サイト独自の考察を、じっくりまとめた解説記事があります。
吉方位(方位占い)とは何か ― 引っ越しも旅も「向き」で選んできた、日本人と方位の千三百年お気に入り登録すると、マイページから登録した記事をまとめて確認できます。