アセンダント占いの説明を読む
占術について:アセンダント(上昇宮)は、生まれた瞬間に東の地平線から昇ってきていた星座を指します。太陽星座が「本質的な自分」、月星座が「感情面の自分」だとすれば、アセンダントは他人からどう見えるか、第一印象や外向きの立ち振る舞いを表すとされています。地球の自転により約2時間ごとに変わるため、正確に割り出すには生まれた時刻の情報が欠かせません。
アセンダントが「第一印象」を表すとされるのは、初対面の相手には内面の複雑さより先に、立ち居振る舞いや話し方といった「外に出ている部分」から伝わってしまうためです。太陽星座が自認する性格と、アセンダントが表す印象が大きくズレている人ほど、「思っていたのと違う人だった」と言われやすいとも語られます。当サイトの見方では、アセンダントは仮面のようなものというより、初対面という限られた時間の中で自然と前に出てくる、自分のもうひとつの側面だと捉えるのが近いと考えています。
当サイトでは、生まれた時刻と出生地(都道府県)の両方を入力したときに計算します。出生時刻は日本標準時として計算し、出生地は都道府県庁所在地のおおよその位置で代用しています。海外生まれの方や、日本で夏時間が行われた1948〜1951年に生まれた方は、正確な結果になりません。
由来と怪談コラム:地平線の境目に出るもの ― かわたれ時と逢魔が時
この占いにまつわる言い伝えや不思議な逸話を、当サイトの見方とあわせて紹介する読み物です。
アセンダントは、生まれた瞬間に東の地平線から昇っていた星座を指す。日本語にも、地平線で光と闇が入れ替わる時間を呼ぶ言葉が残っている。明け方の薄暗い時刻は「かわたれ時」、夕暮れは「たそがれ時」。どちらも、薄闇の中で相手の顔が見分けられず、「彼は誰(かはたれ)」「誰そ彼(たそかれ)」と問いかけたことに由来するとされる。
とくに夕暮れは恐れられ、「大禍時(おおまがとき)」、のちに「逢魔が時」とも書かれた。大きな災いが起こりやすい時刻という意味で、魔物に出会う時間と考えられてきた。反対に夜明けは闇を払う時間だった。天照大神が岩戸に隠れて世界が闇に包まれた神話では、神々が鶏を集めて鳴かせ、光を呼び戻したと語られる。東アジアで鶏が魔除けの象徴とされてきた背景には、この夜明けへの信頼があるという。
当サイトの見方では、生まれた瞬間に東から昇っていた星座をその人の第一印象に重ねる発想は、境目の時間に相手の顔を確かめようとした昔の人の感覚とよく似ている。薄明かりの中で最初に見えるのは、その人の本質ではなく輪郭だけだ。これは推察だが、かわたれ時に「あなたは誰か」と問うた人々は、見知らぬ者への怯えと同時に、相手を早く知りたいという願いも抱えていたはずだ。アセンダントもまた、まだ顔のよく見えない相手へ差し出す、最初の輪郭なのだろう。
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