太陽×月のアスペクト占いの説明を読む
占術について:アスペクトとは、天球上で2つの天体がなす角度のことで、西洋占星術では天体同士がどんな角度で位置しているかによって、その組み合わせの意味が強め合ったり、緊張関係を生んだりすると考えます。太陽×月のアスペクトは、その人の「意識(太陽)」と「感情(月)」がどんな関係にあるかを表すとされ、0度(合)・90度(スクエア)・120度(トライン)など、代表的な角度ごとに異なる読み方をします。
アスペクトの発想がおもしろいのは、意識と感情がぴったり一致する状態(0度)を必ずしも一番良いものとはしない点です。90度のような緊張関係も、扱い方次第では成長や行動のきっかけになるとされ、120度の調和は逆に「心地よいので努力しなくなる」側面が語られることもあります。当サイトの見方では、太陽×月のアスペクトは性格の相性の良し悪しというより、自分の中にある意識と感情のズレや重なりに、あらためて目を向けるための手がかりだと考えています。
由来と怪談コラム:太陽と月が重なるとき ― 日食に怯えた人々
この占いにまつわる言い伝えや不思議な逸話を、当サイトの見方とあわせて紹介する読み物です。
占星術では太陽と月が同じ位置に並ぶことを「合(コンジャンクション)」と呼び、新月にあたる。この重なりがある条件のもとで起きると、月が太陽を覆い隠す日食になる。古代中国では日食を「天狗食日」、月食を「天狗食月」と呼び、天の犬が太陽や月を呑み込むと考えたという。天文を司る役人は食に周期があることを知っていたが、民間では君主が徳を失った印と結びつけられたとされる。
日本の朝廷も日食には神経をとがらせた。975年の皆既日食では、空が墨のように暗くなって光が失せ、鳥が乱れ飛び、星がすべて見えたと記録され、朝廷は罪人を許す大赦を行ったという。998年に日食と地震が重なった際には、一条天皇が天変地異を自らの徳の足りなさの表れと受けとめたことが、藤原行成の日記『権記』からうかがえるとされる。
当サイトの見方では、日食がこれほど恐れられたのは、昼の顔である太陽と夜の顔である月が、本来出会わないはずの場所で重なってしまうからだ。表と裏、意識と感情がぶつかった瞬間に、世界は一時的に暗くなる。これは推察だが、太陽と月の角度から内面のバランスを読む現代の占いは、昔の人が空に見た「二つの顔の衝突」を、一人の心の中へ移し替えたものなのかもしれない。光が必ず戻ると知っている今の私たちは、その暗さを、自分を見直すための短い時間として受け止めればよい。
お気に入り登録すると、マイページから登録した記事をまとめて確認できます。