易占いの説明を読む
占術について:易占いは、中国最古の書物のひとつ「易経」を土台にした、世界でも指折りの歴史を持つ占術です。陰と陽、2種類の記号を6段重ねた「卦(か)」は全部で64通りあり、もともとは筮竹(ぜいちく)や硬貨を使って偶然性の中に意味を読み取る手法でした。当サイトでは3枚の硬貨に見立てた乱数で卦を立て、六十四卦のどれにあたるか(卦名と番号)と、上卦・下卦の組み合わせ、変化する爻(動爻)から読み解きます。
易占いが他の占いと少し違うのは、「これから起きること」そのものより「物事は常に変化し続けている」という前提を土台にしている点です。卦の名前には「泰(安定)」「否(停滞)」のように状態を表すものが多く、良し悪しよりも「今がどういう局面か」「次にどう動くべきか」を示すのが本来の役割だったとされます。当サイトの見方では、易占いは答えを一方的に告げる占いというより、迷っている物事を一度立ち止まって捉え直すための「問いかけ」に近い占術だと考えています。
由来と怪談コラム:焼かれなかった占いの書 ― 易と八卦鏡の魔除け
この占いにまつわる言い伝えや不思議な逸話を、当サイトの見方とあわせて紹介する読み物です。
紀元前213年、秦の始皇帝は思想を統制するため、多くの書物を焼き捨てさせた。いわゆる焚書だが、医薬や農業、そして卜筮(ぼくぜい)、つまり占いの書は実用の書として焼却を免れたとされる。儒学の経典に数えられながら占いの書でもあった易経は、この扱いのおかげで生き延びたという説がある。
易の図形は魔除けにもなった。八卦を縁に並べた「八卦鏡」は、風水では玄関の上など家の外に掲げ、向かいの建物の角や突き当たりの道から入ってくる悪い気を跳ね返すものとされる。ただし伝統的な流派では使いどころがかなり限られ、隣家へ向けて掲げると争いの種になるとも言われる。日本には「易者身の上知らず」という言葉もあり、他人の運勢は占えても自分のことは分からないものだと戒めてきた。
当サイトの見方では、易の書が焼かれなかったという話には、支配者の本音がのぞいている。思想は恐れても、先の見えない明日を占う術までは手放せなかったのだろう。これは推察だが、八卦鏡が悪い気を「跳ね返す」道具になったのも、易が本来、変化の中で身の置き方を探すための知恵だったからではないか。災いを消し去るのではなく、向きを変えてやり過ごす。自分のことは分からないと知りながら卦を立てる人の姿には、答えそのものより、迷いを一度外に出して見つめたいという祈りが重なっている。
易占い
三枚の硬貨に見立てた乱数で六爻を立て、六十四卦のどれにあたるかと、上卦・下卦・変化の先から読み解きます。
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