【第十八話 呪縛地】佐白山『予告編』
YouTubeで見る ↗鴉番組の第十八話「呪縛地」の予告編。茨城県笠間市の佐白山と、その山頂に築かれた笠間城跡を扱う回である。
笠間城は鎌倉時代に笠間氏によって築かれたとされ、江戸時代には笠間藩の藩庁が置かれた。明治時代の廃城令により建物の多くは取り壊され、現在は石垣や堀の一部が山中に残るのみとなっている。麓は佐白山麓公園として整備され、桜の名所としても知られる。
予告編では、この城跡での調査の導入を示している。本編は昼間に撮影した1本を公開している。なお、一部の書籍やウェブサイトで所在地を鹿嶋市と紹介している例が見られるが、正しくは笠間市である。
山頂の城跡から少し下った麓には、春に数万株のつつじが咲く笠間つつじ公園が広がる。落城の歴史を伝える城跡と、花見客で賑わう公園が同じ山に同居しているのも、この場所ならではの表情である。
この回のポイント
予告編を見る前に、この山の城の歴史を少しだけ追っておきたい。鎌倉時代、笠間の地では真言宗の二つの寺の勢力が争っており、劣勢の側が下野の宇都宮氏に助けを求めたことで、一族の笠間時朝が送り込まれた。山頂の城の築城に取りかかったのは1219年で、完成は1235年とされる。笠間氏は十八代にわたってこの地を治めたが、1590年の小田原征伐ののち、十八代の綱家が宗家である宇都宮氏に攻められて滅びた。
当サイトの考察
寺と寺の対立に乗じて入った時朝は、味方だった僧兵にまで背かれ、結果として二つの寺を滅ぼしたと伝えられる。その後の笠間氏は、最後は同じ一族の中で攻められて終わった。これは推察だが、味方が敵に変わり、同族が刃を向け合うという出来事の連続は、そこに生きた人々に深い疑いと疲れを残したはずだ。落城や滅亡の記憶が「無念の霊」の物語として語られやすい素地は、この山の履歴そのものにあると当サイトは考える。ただし、特定の亡霊と結びつく史料は確認できていない。
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