血液型占いの説明を読む
占術について:血液型占いは、ABO式血液型によって性格や運勢に傾向があるとする、日本で独自に広まった俗説をもとにした占いです。1927年に日本の心理学者・古川竹二が発表した、血液型と気質を結びつける説がその原点とされ、以後さまざまな形で語り継がれてきました。血液型と性格の関連は科学的には実証されていません。当サイトでもあくまで文化的な楽しみとしてご提供しています。
血液型占いが科学的根拠がないと繰り返し指摘されながらも廃れないのは、当たる・当たらないよりも、初対面の相手との会話のきっかけとして扱いやすいという実用性に支えられているためだと考えられます。当サイトの見方では、血液型占いは相手の中身を言い当てる占いというより、話のきっかけを提供してくれる、日本ならではの社交ツールとして捉えるのがちょうど良いと考えています。
由来と怪談コラム:子羊の血で心は穏やかになるのか——17世紀の輸血実験
この占いにまつわる言い伝えや不思議な逸話を、当サイトの見方とあわせて紹介する読み物です。
血には、その持ち主の気質まで宿っている。そう考えられていた時代がある。1667年、フランスの医師ドニは、子羊や子牛の血を人間に輸血する実験を行った。穏やかでおとなしい動物の血を入れれば、興奮した患者の心も静まるのではないか、という発想だったとされる。子羊がキリストの血を象徴する清らかな生き物とみなされたことも、選ばれた理由のひとつと伝えられる。
最初の患者は一時的に回復したように見えたが、やがて別の患者の死をめぐって裁判が起こり、パリでは医学部の許可なく人への輸血を行うことが禁じられたという。動物から人への輸血はそれきり途絶え、人の血液型が見つかるのは、それから二百年以上のちの1900年のことである。
血液型と性格を結びつける説に科学的な根拠はない。血液型を理由に人を決めつけたり、不利に扱ったりすることは、差別や偏見につながるので注意したい。
当サイトの見方では、「血が性質を運ぶ」という発想は、形を変えて何度もよみがえってきた。これは推察だが、他人の心の中は見えないからこそ、人は体を流れる赤いものに、その人らしさの正体を探したくなるのだろう。子羊の血に望みを託した医師も、血液型で相手を知ろうとする私たちも、見えないものを見たいという同じ祈りの中にいるのかもしれない。
詳しい解説記事:この占術の由来・読み方・当サイト独自の考察を、じっくりまとめた解説記事があります。
血液型占いとは何か ― 「A型は几帳面」はどこから来たのか、日本で育った俗説の歴史と科学と付き合い方お気に入り登録すると、マイページから登録した記事をまとめて確認できます。