比布町の観光スポット|峠から駅、カタクリの山、ゆめぴりかの生まれ故郷まで
目次
この町の観光スポット(北から順)
番号は記事の紹介順(北から順)と同じです。ピンを押すと名前が出ます。位置はおおよそのものです。
- 塩狩峠 比布町と和寒町の境にある標高263メートルの峠。石狩国と天塩国の頭文字から名づけられた。
- ぴっぷスキー場と北嶺山 北嶺山の西麓にある、道北最大級の町営スキー場。大雪山と上川盆地を一望できる山の入口。
- 蘭留駅 1898年に開業した宗谷本線の駅。名前はアイヌ語で『下る道』を意味する山の名と同じ。
- 比布駅と比布神社 町の中心にある宗谷本線の駅と神社。全国放送のテレビCMのロケ地にもなり、町を有名にした。
- 突哨山 旭川市と比布町にまたがる里山。日本国内でも最大級とされるカタクリの群落が春に咲く。
この町の基本情報(所在地・最終確認日・ご注意)を見る
- 所在地
- 北海道上川郡比布町
- 最終確認
- 2026.10.06
- ご注意
- 営業時間・料金・休業日は変わりやすいため載せていません。お出かけ前に各施設の公式サイトでご確認ください。
比布町ってどんな町?
比布町は、上川盆地の北西部にある町です。南の境には石狩川が流れ、北の端には和寒町との境になる塩狩峠があります。旭川市の中心部までは約30分と近く、農業を中心に、冬のスキー場や夏のイチゴでも知られています。
町名はアイヌ語に由来しますが、諸説あります。石がごろごろしている川、あるいは石の多い所を意味するとされ、日本の自治体の中で唯一、パ行で始まり、パ行の文字を2つ含む名前だと紹介されています。この記事では、見どころを緯度の大きい順、つまり北から順にたどります。
1. 塩狩峠
塩狩峠は、比布町と和寒町の境にある、標高263メートルの峠です。石狩川水系と天塩川水系の分水界でもあります。名前は、天塩国の「塩」の字と、石狩国の「狩」の字を一文字ずつ取って合わせたものです。上川盆地と名寄盆地を結ぶ交通路として開かれました。
道は1898年に現在の国道40号の前身が開通し、翌1899年には、宗谷本線の前身にあたる鉄道が、蘭留と和寒の間で県道と並んで開通しました。1909年2月28日には、この峠で列車が分離する事故が起き、鉄道員の長野政雄さんが殉職しました。この出来事は、三浦綾子の小説『塩狩峠』の題材になっています。
峠の周辺は、約1600本のエゾヤマザクラがある桜の名所とされます。ただし、峠の記念館や公園、駅などの主な施設は和寒町側にあります。亡くなった方への敬意をもって訪れ、道や線路沿いでは交通や列車に十分注意してください。
2. ぴっぷスキー場と北嶺山
ぴっぷスキー場は、北嶺山の西のふもとにある町営のスキー場です。道北でも最大級とされ、全9コースが初級者から上級者までの滑り手に合わせて整えられています。温浴施設を備えたキャンプ場「グリーンパークぴっぷ」も近くにあり、町の観光の拠点になっています。
北嶺山は、比布町と愛別町にまたがる標高671.6メートルの山です。山頂までは、林道の北嶺線、通称「ほくれいスカイロード」でつながっていて、大雪山と上川盆地を一望できると紹介されています。西側には高鞍山、東側には伏古山があり、その間を比布川が流れています。
山のふもとに町営の施設が集まっていることは、この町が、山と暮らしを近いものとして育ててきた証でしょう。道路や施設の営業時期は、冬の積雪などで変わります。公式の案内で、最新の情報をご確認ください。
3. 蘭留駅
蘭留駅は、JR宗谷本線の駅で、比布町の北部にあります。1898年11月25日に、北海道官設鉄道の天塩線が永山駅から延びてきた際に、終点として開業しました。翌1899年には和寒駅まで延び、塩狩峠を越える鉄道の一歩目となった駅です。
駅名と同じ名の蘭留山は、標高339メートルの山で、北見山地の中で最も天塩山地に近い山とされます。山名の「蘭留」は、アイヌ語の「ランル」、つまり「下る道」が語源とされています。峠を越えて、盆地へ下りていく道のりが、そのまま地名になったのでしょう。
西側のふもとには蘭留の市街が広がっています。遠くの学校へ通う子どもたちのために、町はスクールバスを走らせています。鉄道が町の暮らしを結ぶ姿は、いまも変わりません。ダイヤは変わることがあるため、利用の際は最新の情報をご確認ください。
4. 比布駅と比布神社
比布駅は、1898年11月25日に、北海道官設鉄道の天塩線の延伸にともなって開設された駅です。駅ができたことは比布原野の発展を促し、1906年に鷹栖村から分かれて比布村が独立する遠因になったとされます。長く使われた初代の駅舎は2015年に役目を終え、2016年に、旧駅舎をモチーフにした交流スペース兼用の新しい駅舎が、町の手で建てられました。
駅と、近くにある比布神社は、家庭用の磁気絆創膏のテレビCMのロケ地として使われました。1980年のこのCMは全国で放送され、町の名前が全国に知られるきっかけになったと紹介されています。同じ商品のメーカーとは、2019年から相互に応援し合う関係が続いているそうです。
比布神社は現役の神社です。参拝の作法を守り、静かに歩いてください。駅も神社も、町の人の暮らしの場です。撮影などの際は、周囲の方への配慮をお願いします。
5. 突哨山
突哨山は、旭川市と比布町にまたがる山で、都市の緑地として守られています。名前は、アイヌ語で「絶壁」を意味する「トゥッソ」に由来します。日本国内でも最大級のカタクリ群落がある山として知られ、春先、4月中旬から5月上旬にかけて、森の地面が紫色の花で染まります。
明治の終わりから、牛馬の放牧や農業利用、炭焼きのための伐採などで、人の手が加えられてきた山です。そのため、北海道には珍しい、里山のような風情を持っています。1990年にゴルフ場の開発計画が持ち上がりましたが、市民が反対運動を起こし、2000年には旭川市と比布町が約151ヘクタールの土地を取得して、自然環境を守ることになりました。
山の南端には男山自然公園があり、カタクリの季節だけ開園します。地元の市民とNPO、行政が協力して運営する仕組みも、この山の特徴です。花を踏まないよう、定められた道から外れずに歩いてください。開園の時期は年によって変わるため、公式の案内で確認してください。
名物・食べ物・飲み物
比布町は、人気の米「ゆめぴりか」が生まれた町です。町内にある北海道立の農業試験場で育成された品種で、2008年に北海道の優良品種に採用され、2009年産から市販が始まりました。名前の「ピリカ」は、アイヌ語で「美しい」「好ましい」という意味です。
夏にはイチゴの栽培が盛んで、町の名産品になっています。北海道産や町産の食材を使った、素朴な味わいの菓子も紹介されています。販売の内容は変わるため、事前にご確認ください。
珍しい生き物・自然
町の南の境を石狩川が流れ、北東には北嶺山、西には蘭留山、高鞍山などの山が連なります。班渓山(標高820メートル)も、町の山として知られています。
春先のカタクリの花は、突哨山の最大の見どころです。山に入るときは、ヒグマへの備えを忘れないでください。
そのほか、この町の特筆すべきこと
1895年に、滋賀、香川、愛媛の各県から、人々が比布原野に入植しました。1906年に鷹栖村から分かれて比布村になり、1962年に町制が敷かれました。1936年には昭和天皇の北海道行幸にともなって、村に侍従が訪れたことも伝えられます。
1979年には町の郷土資料館が開館しました。学校の面では、2022年に小学校と中学校が一つになり、義務教育学校として開校しています。
夜の顔:この町の怪談と心霊スポット
ここまで、比布町の昼の顔を歩いてきました。峠を越える鉄道、殉職した鉄道員への思い、カタクリの山、石がごろごろした川の名を持つ町。穏やかな景色の下には、厳しい峠と向き合ってきた人々の時間が積み重なっています。
この町には、広く知られた心霊スポットとして確認できる場所はありません。1909年の塩狩峠の事故は、亡くなった方を悼む歴史として、静かに心に留めておきたいものです。当サイトの見方では、怪談の根は、噂ではなく、そうした名もない犠牲の記憶にあるのだと思います。
鴉番組では、実話怪談や心霊スポットを、行くためではなく記録するために載せています。昼の景色を知ったうえで、夜の物語も読んでみてください。
お出かけの前に
営業時間・料金・休業日・アクセスは変わりやすいため、この記事には載せていません。お出かけの前に、各施設や自治体の公式サイトで最新の情報をご確認ください。天候や災害の影響で立入が制限されている場所もあります。
よくある質問
Q. 比布町の名前はどう読みますか?
A. 「ぴっぷ」と読みます。アイヌ語で石の多い川や所を意味するという説があり、日本で唯一、パ行で始まりパ行を2文字含む自治体名とされます。
Q. ゆめぴりかは、どこで生まれたのですか?
A. 比布町にある北海道の農業試験場で育成されました。2008年に北海道の優良品種として採用され、2009年産から市販されています。
Q. 突哨山のカタクリはいつ見られますか?
A. 例年、4月中旬から5月上旬ごろです。年によって変わるため、最新の情報を確認してください。花を踏まないよう、道を外れずに歩いてください。
参考にした公式サイト・資料
https://ja.wikipedia.org/wiki/比布町
https://ja.wikipedia.org/wiki/塩狩峠
https://ja.wikipedia.org/wiki/北嶺山
https://ja.wikipedia.org/wiki/蘭留駅
https://ja.wikipedia.org/wiki/比布駅
https://ja.wikipedia.org/wiki/突哨山
https://ja.wikipedia.org/wiki/ゆめぴりか