西興部村の観光スポット|オレンジ色の森の村で、滝と駅跡、木の美術館と鹿牧場を歩く
目次
この町の観光スポット(北から順)
番号は記事の紹介順(北から順)と同じです。ピンを押すと名前が出ます。位置はおおよそのものです。
- 鹿牧場 約7ヘクタールの草地をフェンスで囲んだ公園。エゾシカの群れを間近で見られ、村の特産の鹿肉の缶詰も知られる。
- 行者の滝(赤岩の滝・黒岩の滝) 明治末期に女行者が祈願のため滝に打たれた伝承が残る滝。さらに奥の赤岩の滝は、赤い川床が目を引く。
- 上興部鉄道資料館 廃線になった名寄本線の上興部駅を、駅舎も線路もそのまま残した資料館。気動車の展示もある。
- 森の美術館「木夢」 木の砂場や大型の木製遊具、手づくりの木のおもちゃがそろう、木のぬくもりを体験できる村の施設。
- 西興部村森林公園 市街地の近くにある森の公園。キャンプ場や道産材のログハウスがあり、森林浴や滞在を楽しめる。
この町の基本情報(所在地・最終確認日・ご注意)を見る
- 所在地
- 北海道紋別郡西興部村
- 最終確認
- 2026.10.06
- ご注意
- 営業時間・料金・休業日は変わりやすいため載せていません。お出かけ前に各施設の公式サイトでご確認ください。
西興部村ってどんな町?
西興部村は、興部町の西に接する内陸の村です。面積の約9割を森林が占め、道東の山あいにひっそりと広がっています。村の名は、母町である興部町の西にあることに由来し、1925年に興部村から分かれて誕生しました。
この村は、美しい村づくりのための条例を定めており、公共の建物や民家の外壁にオレンジ色を使う景観づくりを進めています。この記事では、村内の見どころを緯度の大きい順、つまり北から順に紹介します。森に囲まれた小さな村の昼の顔を、ゆっくり歩くつもりで読んでみてください。
1. 鹿牧場
鹿牧場は、西興部の市街から車で5分ほどの場所にある、約7ヘクタールの草地を高さ2〜3メートルのフェンスで囲った公園です。フェンスの中では、エゾシカの群れがゆったりと暮らしており、柵の外から間近に姿を見ることができます。
村では、この牧場を営む有志の研究会が、鹿肉を使った缶詰を村の特産品として売り出しています。村の歴史には、1990年に鹿牧場が開設されたことが記されており、森の村が自然と共に歩む産業を模索してきた足跡がうかがえます。
鹿は臆病な動物です。柵に近づくときは大きな声を出したり、物を投げ込んだりせず、静かに眺めてください。餌を与えることも避けましょう。駐車場は約10台分と小さいので、譲り合って利用してください。
2. 行者の滝(赤岩の滝・黒岩の滝)
行者の滝は、上興部の山奥、興部川の上流にある滝です。明治の末ごろ、親の病気の回復を願って、この滝に打たれながら祈った女行者が実在したことから、この名が付いたと伝えられています。いまも訪れる人がいるそうです。
さらに奥には、赤岩の滝と黒岩の滝があります。赤岩の滝は高さ約8メートルとそれほど高くはありませんが、滝つぼの下流にわたって川床が煉瓦のような赤褐色の軟らかい岩で覆われていて、木洩れ日に映える姿は幻想的だとされています。
行者の滝までは車で行けますが、赤岩の滝と黒岩の滝は、ゲートの手前で入林の手続きが必要な区間にあります。行者の滝で毎年7月19日に行われていた祭りは、2020年を最後に行われなくなっています。山の奥はクマなどの野生動物の生息地です。単独行動を避け、天候と足もとに十分注意し、静かに自然を楽しんでください。
3. 上興部鉄道資料館
上興部鉄道資料館は、かつて名寄本線が走っていた上興部駅の跡を、そのまま資料館にしたものです。建物は廃線当時の駅舎を使っており、旧待合室や線路、懐かしい気動車がそのままの形で保存されています。
館内には、名寄本線の開通から廃線までの歴史を伝える約100点のパネルなどの鉄道資料が展示されています。対象とされる期間は、1926年(大正15年)から1989年(平成元年)までで、この路線が村の暮らしを支えた約60年の記録です。
木造の駅舎は、静かな山あいの村の中でひっそりとたたずんでいます。開館は4月下旬から10月下旬までで、水曜日は休館日とされています。冬は雪で閉ざされるため、訪ねる前に最新の情報を確認してください。
4. 森の美術館「木夢」
森の美術館「木夢(こむ)」は、1997年に開設された、木のやさしさやぬくもりを伝える体験型の施設です。「みて、ふれて、あそんで、つくる。」という4つの体験がコンセプトで、森に囲まれた村らしい、木の美術館です。
施設の公式サイトによれば、スカイツリーの基底部とほぼ同じ広さの館内に、約14万個の木製ブロックを敷き詰めた「木の砂場」や、全長約9メートルの滑り台などがあります。床暖房が整っているため、雪の多い冬でも暖かく過ごせます。
子どもが主役の施設ですが、大人でも木の香りに包まれて、のんびり過ごせます。開館日や時間は季節によって異なり、火曜日などが休館とされているので、お出かけの前に公式の案内を確認してください。
5. 西興部村森林公園
西興部村森林公園は、市街地の近くにある、森に囲まれた公園です。村の観光案内でも主要な見どころとして挙げられています。園内にはキャンプ場があり、道産のエゾマツとトドマツでつくられた本格的なカナディアン風のログハウスも整えられています。
ログハウスには、自炊に必要な最低限の設備があり、ベッドも用意されています。村の案内では、過密な都市での生活を離れて心にゆとりを取り戻す場所、村内や近隣の観光地を巡る拠点として使ってほしい、とされています。
森の公園では、野生動物に出会うことがあります。ごみは必ず持ち帰り、火の取り扱いにも十分注意してください。キャンプ場やログハウスの利用は、事前の予約や利用ルールの確認が必要です。
名物・食べ物・飲み物
西興部村の特産として知られるのが、エゾシカの肉を使った缶詰です。村の有志の研究会が開発したもので、鹿肉は赤身が多く、低脂肪で高タンパクとされています。
村の特産品や食事ができる場所は、村の観光案内で紹介されています。提供している店や時期は変わりやすいため、お出かけ前に最新の情報を確認してください。
珍しい生き物・自然
西興部村は、面積の約9割が森林で、湿潤大陸性の気候に属し、冬は特別豪雪地帯にあたります。村の山には、ウエンシリ岳(1,142メートル)などの山々があり、興部川が流れています。
村にはかつて「氷のトンネル」と呼ばれた、真夏でも雪が残るトンネルがありましたが、2001年に崩落事故が起きたため、現在は見学できません。山の奥は危険が多いので、立入が制限された場所には絶対に入らないでください。
そのほか、この町の特筆すべきこと
西興部は、江戸時代には松前藩領でした。1925年に興部村から分村して二級町村制を施行し、現在の村になりました。村内には、名寄本線が通っていましたが、1989年に廃止され、上興部駅、西興部駅、六興駅、中興部駅がありました。
村では、8月下旬にむら興しまつりが開かれます。オレンジ色の建物が並ぶ、小さな村の景観を守る取り組みも、森の暮らしを大切にする村の姿勢を表しています。
夜の顔:この町の怪談と心霊スポット
ここまで、西興部村の昼の顔を北から順にたどってきました。鹿牧場、木の美術館、森の公園、廃線の駅、滝。どの場所にも、森とともに暮らしてきた人々の時間が重なっています。
夜の顔として、怪談や心霊スポットとして特定できる話は確認できていません。当サイトの見方では、病気の平癒を願って滝に打たれた女行者の伝承や、役目を終えた駅の静けさには、祈りと別れの気配が宿っているように思えます。ただし、これは訪れる人の心の動きにすぎません。滝や森は夜は暗く、クマなどの危険もありますので、昼間に訪れてください。
鴉番組では、実話怪談や心霊スポットを、行くためではなく記録するために載せています。昼の景色を知ったうえで、夜の物語も読んでみてください。
お出かけの前に
営業時間・料金・休業日・アクセスは変わりやすいため、この記事には載せていません。お出かけの前に、各施設や自治体の公式サイトで最新の情報をご確認ください。天候や災害の影響で立入が制限されている場所もあります。
よくある質問
Q. 西興部村はどんな村ですか?
A. 面積の約9割が森林の、興部町の西にある村です。オレンジ色を使った景観づくりを進め、木の美術館や鹿牧場、鉄道の駅跡の資料館などがあります。
Q. 赤岩の滝や黒岩の滝には誰でも行けますか?
A. 行者の滝よりも奥にあり、ゲートの手前で入林の手続きが必要な区間があります。林道は野生動物の生息地でもあるため、最新の案内を確認し、安全を最優先にしてください。
Q. 西興部村へはどうやって行きますか?
A. 村内を走る鉄道は廃止されています。最寄りの鉄道駅は宗谷本線の名寄駅で、バスや車で向かうのが基本です。冬は積雪や路面凍結があるため、時刻表と道路の状況を確認してください。
参考にした公式サイト・資料
https://ja.wikipedia.org/wiki/西興部村
https://ja.wikipedia.org/wiki/上興部駅
https://www.vill.nishiokoppe.lg.jp/feeuub000000189k.html
https://www.vill.nishiokoppe.lg.jp/feeuub00000019fy.html
https://www.vill.nishiokoppe.lg.jp/feeuub000001ul9d.html
https://www.vill.nishiokoppe.lg.jp/komu/
https://www.vill.nishiokoppe.lg.jp/feeuub00000dpkr0.html
https://www.okhotsk.pref.hokkaido.lg.jp/sr/ssr/nishiokoppe_wf.html
https://www.okhotskool.jp/okhotsk_info/1712/