北竜町の観光スポット|200万本のひまわりと、名前だけが残った『北竜』の町
目次
この町の観光スポット(北から順)
番号は記事の紹介順(北から順)と同じです。ピンを押すと名前が出ます。位置はおおよそのものです。
- 道の駅サンフラワー北竜 巨大な竜が向かい合う門をくぐる道の駅。ひまわり関連の品がそろう、町の観光の中心。
- 北竜温泉(ひまわり湯) 1995年に開湯した町の温泉。道の駅の建物内にあり、ひまわりにちなんだ湯が名物とされる。
- ひまわりの里 約23ヘクタールの丘に200万本が咲く、国内最大級のひまわり畑。町のシンボルとして1989年に生まれた。
- 町役場周辺と北竜町郷土資料館 町役場の周辺。町名と役場の場所をめぐる、分村と改名騒動の舞台になった、町の中心。
- 真龍神社 和地区にある神社。町の文化財に指定される真竜獅子舞など、郷土芸能の背景に思いをはせたい。
この町の基本情報(所在地・最終確認日・ご注意)を見る
- 所在地
- 北海道雨竜郡北竜町
- 最終確認
- 2026.10.07
- ご注意
- 営業時間・料金・休業日は変わりやすいため載せていません。お出かけ前に各施設の公式サイトでご確認ください。
北竜町ってどんな町?
北竜町は、雨竜川の西岸に開けた空知北部の町です。東側は平野、西側は暑寒別岳へ続く山地で、ヒマワリの作付面積が日本最大規模であることから、ひまわりを中心にした町づくりを進めています。
面白いことに、この町の中には「北竜」という地名の字がありません。かつての北竜の中心は、いまは隣の沼田町に属しているのです。この記事では、見どころを緯度の大きい順、つまり北から順にたどります。町名の謎も、最後の方で明らかにしていきましょう。
1. 道の駅サンフラワー北竜
道の駅サンフラワー北竜は、ひまわりを核にした地域づくりの中心施設として、1992年6月に「サンフラワーパーク」として開業しました。1995年1月に道の駅として登録されています。入口には、向かい合う巨大な竜をあしらった中華風のゲート「北竜門」があり、町名の「竜」を印象づけます。
建物は2階建ての、中世オランダ風の外観です。地元特産のひまわり関連商品が数多く並びます。温泉の施設を備え、宿泊もできる複合施設で、2018年3月には温泉がリニューアルされました。
ひまわり畑へ向かう前後に、町の産品や歴史に触れられる拠点として使いやすい場所です。営業の内容や時間は変わりやすいため、公式の案内で最新の情報を確認してください。
2. 北竜温泉(ひまわり湯)
北竜温泉は、1995年に開湯した町の温泉です。道の駅サンフラワー北竜の建物に併設されており、日帰りでも宿泊でも利用できます。そのため、場所は前の項目と同じ敷地になります。
紹介では、ひまわりの根や茎を使った「ひまわり湯」が名物とされています。ヒマワリを核に町づくりを進めてきた町らしい工夫で、畑で眺めた花が、湯にも姿を変えているのです。2018年3月にリニューアルが行われています。
夏の暑い日にひまわり畑を歩き、そのあとに温泉で一息つく。そんな流れが想像できる施設です。入浴の可否や利用の方法は変更されることがあるため、必ず公式の案内でご確認ください。
3. ひまわりの里
ひまわりの里は、北竜町が観光の目玉として1989年に造成した、国内最大級のひまわり畑です。現在の面積は23.13ヘクタールで、なだらかな丘が200万本のヒマワリで埋まります。見ごろは7月中旬から8月中旬ごろで、いちばん旬の時期は8月上旬とされています。
始まりは1987年の第1回ひまわりまつりでした。1991年には世界のひまわりコーナーが設けられ、1998年に13ヘクタールへ、2006年に23.13ヘクタールへ拡大されています。世界のひまわり約30種は、地元の北竜中学校の生徒が育てていると紹介されています。2006年には手づくり郷土賞を受けました。
ヒマワリの種から作る町特産の油は、2003年に生産が止まりましたが、2017年に食用油のメーカーと連携して復活しました。2016年には夜のライトアップが検討されましたが、光害との批判を受けて見送られたこともあります。畑への出入りは無料ですが、雪の時期は実質的に入れません。各種の営業は、まつりの期間に限られるため、事前にご確認ください。
4. 町役場周辺と北竜町郷土資料館
町役場の周辺は、北竜町の中心です。近くには郷土資料館と図書館があります。展示の詳しい内容は確認できていません。ここでは、この地区に町役場が移ってきた経緯を紹介します。
1899年に北竜村が生まれたとき、役場は今の沼田町北竜にありました。ところが1910年に、近くの沼田に鉄道の駅ができると、沼田の市街が役場の移転を求め、1914年に川の東側が分かれていきました。その後も境界をめぐる争いは続き、1943年に北竜・五ヶ山・口美葉牛・恵比島が沼田村へ編入されて、役場は和地区に移りました。
そのため、北竜駅や北竜郵便局など「北竜」の名を持つ機関は、沼田町側に残ることになりました。町制のときにも、新町名を「北竜」にするか「和」にするかで意見が割れ、決着しないまま、なし崩しに「北竜」を引き継いだと伝わります。名前にこめられた、町の人々のこだわりが見えるエピソードです。
5. 真龍神社
真龍神社は、役場に近い国道275号沿いにある神社です。創建の経緯や祭神については、確認できる資料がありませんでした。ここでは、町の文化財である「真竜獅子舞」を手がかりに、地域の暮らしを考えてみます。
真竜獅子舞は、保存会によって受け継がれている郷土の芸能で、町の指定文化財になっています。新天地へ入植した人々が、故郷の祭りを持ち込み、続けてきたものだと考えられます。これは推察ですが、神社の名にある「龍」の字は、町名の「竜」と同じく、この地に根づこうとした人々の願いの表れなのかもしれません。
ここは現役の神社です。参拝の作法を守り、静かに歩いてください。祭りや行事のときは、地域の方々の邪魔にならないよう配慮をお願いします。
名物・食べ物・飲み物
北竜町の名物の中心は、やはりヒマワリです。町特産のヒマワリ油は、一度生産が止まったものの、2017年に復活しました。ひまわりの里では、季節限定でヒマワリの種を使った甘味が用意されることもあるそうです。
農業では、青肉のメロンや、ななつぼしなどの米が育てられています。道の駅には、ひまわり関連の商品が数多く並びます。販売の状況は変わるため、事前にご確認ください。
珍しい生き物・自然
町の西部は山岳地帯で、暑寒別岳(標高1491メートル)や東暑寒岳、信砂岳、阿真保峰などが連なります。暑寒別岳は日本二百名山に選ばれた山で、冬の季節風が厳しく、初夏にも残雪が多いことで知られます。
町を流れる雨竜川は、かつて砂白金の日本最大の産出地として知られた川です。大正時代から採掘が行われ、第二次世界大戦の最中まで続いて、資源は使い尽くされたとされます。恵岱別ダムの湖もあります。
そのほか、この町の特筆すべきこと
1857年に探検家の松浦武四郎が、雨竜川から船で北竜のあたりを探検しました。1899年に北竜村が誕生し、1944年に役場が和地区へ移り、1961年に町制が敷かれました。1995年には北竜温泉が開湯しています。
町の出身者には、フォークシンガーの高石ともやさんがいます。また、町は、道の駅の入口の「北竜門」など、ユニークな造形も魅力の一つです。夏のひまわりまつりは、7月中旬から8月下旬にかけて開かれます。
かつて北竜町には、国鉄の札沼線が通っていました。札幌と沼田を結ぶ路線として1935年に全通しましたが、太平洋戦争のなかで不要不急線として一時休止され、戦後に運行が戻ったのち、1972年6月に石狩沼田と新十津川のあいだが廃止されました。町内にあった和駅、中ノ岱駅、碧水駅も、このとき役目を終えています。いまは町内に鉄道はなく、函館本線の妹背牛駅が最寄りの駅とされます。
町の文化財としては、「真竜獅子舞」が町の指定を受け、地元の保存会によって受け継がれています。ひまわりの華やかさの陰に、地域の人々が守ってきた芸能があることも、この町の素顔です。
町の公式サイトは、近年、町の顔として「200万本のひまわり畑」を掲げ、「次は、何を咲かそう。」という言葉を添えています。かつては「150万本」と紹介されることが多く、いまも資料によって数え方に幅がありますが、いずれにしても、百万本を超える規模の花畑であることに変わりはありません。
夜の顔:この町の怪談と心霊スポット
ここまで、北竜町の昼の顔を歩いてきました。丘を埋めるひまわり、竜の門、そして町名を譲れなかった人々。明るい花の景色の裏には、鉄道に町の重心を奪われた悔しさが隠れていたのかもしれません。
この町には、広く知られた心霊スポットとして確認できる場所はありません。当サイトの見方では、怪談の種は、噂ではなく、白金を掘り尽くされた川や、雪に閉ざされた山の記憶にあるのかもしれません。これは推察ですが、夏の夕暮れのひまわり畑の静けさに、人は不思議な気配を感じるのでしょう。
鴉番組では、実話怪談や心霊スポットを、行くためではなく記録するために載せています。昼の景色を知ったうえで、夜の物語も読んでみてください。
お出かけの前に
営業時間・料金・休業日・アクセスは変わりやすいため、この記事には載せていません。お出かけの前に、各施設や自治体の公式サイトで最新の情報をご確認ください。天候や災害の影響で立入が制限されている場所もあります。
よくある質問
Q. ひまわりの見ごろはいつですか?
A. 例年7月中旬から8月中旬ごろで、いちばん旬の時期は8月上旬とされています。年によって開花は変わるため、最新の情報をご確認ください。
Q. 北竜町には『北竜』という地名がないのですか?
A. はい。字名としての「北竜」は、分村と編入の経緯により、隣の沼田町に移っています。町名だけが北竜町に残りました。
Q. ひまわりの里は入場できますか?
A. 入場自体は無料で、通年可能とされますが、雪の時期は実質的に入れません。売店などは、まつりの期間のみの営業です。
Q. 北竜町に鉄道は通っていますか?
A. 現在は通っていません。かつては国鉄札沼線が通り、町内に和駅、中ノ岱駅、碧水駅がありましたが、1972年に廃止されました。最寄りの駅は、函館本線の妹背牛駅とされます。
参考にした公式サイト・資料
https://ja.wikipedia.org/wiki/北竜町
https://ja.wikipedia.org/wiki/ひまわりの里
https://ja.wikipedia.org/wiki/道の駅サンフラワー北竜
https://ja.wikipedia.org/wiki/暑寒別岳
https://ja.wikipedia.org/wiki/雨竜川
https://ja.wikipedia.org/wiki/札沼線
https://www.town.hokuryu.hokkaido.jp/