
気多大社「入らずの森」― 400年、神官さえ立ち入れなかった禁足地
石川県羽咋市の気多大社にある「入らずの森」は、400年以上神職さえ立ち入れなかった禁足地。出雲の神が鎮まったという由緒と、信仰が結果的に原始林を守ってきた理由を整理する。2019年12月に1か月だけ神門から数歩の拝礼が認められたが、通常は立入禁止。

倶利伽羅峠の「火牛の計」― 500頭の牛が実在したかもしれない夜襲の謎
富山・石川の県境にある倶利伽羅峠。合戦で木曾義仲が使ったとされる「火牛の計」、牛の角に松明をつけて敵陣へ突進させたという伝説は、後世の創作の可能性が高い。一夜で平家の大軍を崩した奇襲の実像と、伝説が生まれた経緯を取材した。

佐渡島 ― なぜ「三人の流人」の一人は、処刑の刃が落ちる寸前で生き延びたのか
新潟県の佐渡島には順徳上皇・日蓮・世阿弥という三人の流人が送られた。処刑の寸前に光る物体が現れて日蓮が救われたという「龍ノ口法難」の奇跡の伝説と、隔絶された流刑の島がなぜ能や信仰の文化を守り伝えたのかを当サイトの視点で考察する。

江の島 ― 五つの頭を持つ龍を、力ではなく愛で改心させた女神の伝説
湘南の海に浮かぶ江の島の誕生譚に語られる「天女と五頭龍」の伝説。山崩れや洪水を起こしてきた五頭龍が女神との結婚で改心し、龍口明神社と江島神社という対になる信仰を今に残した由来と、対岸の鎌倉側に今も残る痕跡までを取材した。

平将門の首塚 ― 大手町の一等地から動かせない、千年の祟り伝説
東京・大手町の超一等地に千年近く残り続ける平将門の首塚。940年に討たれ京都で晒された首が関東へ飛んだという伝説から、撤去や移転のたびに事故や不幸が重なったとされる祟りの話、再開発の波を受けず保存され続ける理由までを取材した。

成田山と神田明神 ― 同時に参拝してはいけない、平将門をめぐる千年の因縁
初詣客数が全国トップクラスの千葉県成田市・成田山新勝寺は、平将門の乱を鎮めるために開かれた寺。将門を祀る神田明神や将門塚との「同時参拝タブー」がなぜ生まれ、今も一部で語り継がれているのか、その由来と現在の受け止められ方を取材した。

お犬様 ― 絶滅した狼を、今も神として祀り続ける理由
埼玉県秩父市、標高1100メートルの尾根に鎮座する三峯神社では、絶滅したとされるニホンオオカミ「お犬様」が今も神の使いとして祀られている。ヤマトタケルを導いた創建伝説から江戸時代の御眷属拝借、絶滅後も途切れない信仰の理由までを考察する。

老神温泉 ― 傷ついた神を癒した湯、日光と赤城の神々の戦い
群馬県沼田市・老神温泉(おいがみ)。赤城山の大蛇と日光男体山の大百足が争い、矢で目を射られた大蛇が湯で傷を癒したという神々の戦いの伝説と、語る土地によって勝者と敗者が入れ替わる不思議な神話の成り立ちを、当サイトの視点で記録する。

殺生石 ― 九尾の狐が封じられた石は、なぜ令和になって割れたのか
栃木県那須町の殺生石。鳥羽上皇を惑わした玉藻前=九尾の狐が封じられたという伝説と、六百年以上そこに在り続けた石が2022年に真っ二つに割れて大きな話題になった出来事の経緯、その受け止められ方を、当サイトなりの視点も交えて記録する。

夜刀神 ― 一目見れば一族が滅ぶ、追われた蛇神の伝説
茨城県行方市に伝わる蛇神「夜刀神」。一目見れば一族が滅ぶと恐れられた神と、田畑を切り開こうとする人間との衝突を、日本最古級の地方文書『常陸国風土記』の生々しい記述をたどりながら、その顛末と土地に残る背景を当サイトなりに記録する。