枝幸町の観光スポット|毛ガニと流氷、北のオホーツク文化を訪ねる
目次
この町の観光スポット(北から順)
番号は記事の紹介順(北から順)と同じです。ピンを押すと名前が出ます。位置はおおよそのものです。
- 北見神威岬(北見神威岬公園) 枝幸町と浜頓別町の境にある岬。国の名勝に指定され、断崖の灯台と冬の流氷で知られる。
- ウスタイベ千畳岩 畳を敷き詰めたような平らな岩が波打ち際まで広がる海岸。夏はキャンプ地としても親しまれる。
- オホーツクミュージアムえさし 続縄文、擦文、オホーツク文化の出土品を収める博物館。目梨泊遺跡の出土品は国の重要文化財。
- 三笠山展望閣 枝幸の街並みとオホーツク海を一望する高台の展望施設。屋上から360度の眺めが広がる。
- 道の駅 マリーンアイランド岡島 国道238号沿いにある、オホーツク海に浮かぶ船の形をした道の駅。毛ガニなど海の幸を扱う。
この町の基本情報(所在地・最終確認日・ご注意)を見る
- 所在地
- 北海道枝幸郡枝幸町
- 最終確認
- 2026.10.06
- ご注意
- 営業時間・料金・休業日は変わりやすいため載せていません。お出かけ前に各施設の公式サイトでご確認ください。
枝幸町ってどんな町?
枝幸町は、北海道の宗谷総合振興局の南部、東をオホーツク海に面した町です。海と山にはさまれて、平らな土地は海岸と川沿いに限られます。西側の山あいは、2006年に合併した旧歌登町にあたり、面積の約8割が森林です。名前は、アイヌ語で岬を意味する言葉「エサウシ」に由来すると考えられています。
かにの籠漁の漁獲量は日本一とされ、冬には流氷が海を埋めます。この記事では、町内の見どころを緯度の大きい順、つまり北から順にご紹介します。岬から始まり、海辺の奇岩、展望台、古代の人々の遺物を収めた博物館、そして道の駅へと南下していきます。
1. 北見神威岬(北見神威岬公園)
北見神威岬は、枝幸町と浜頓別町にまたがり、オホーツク海に突き出す岬です。名前は、アイヌ語の「カムイエトゥ(神の岬)」に由来し、積丹半島の神威岬と区別するため、旧国名の「北見」が付けられています。2010年には、アイヌ語で「美しい形」を意味する「ピㇼカノカ」のひとつとして、国の名勝に指定されました。
断崖の中腹には、縞模様の灯台が建っています。1962年に完成したこの灯台は、網走の能取岬から稚内の宗谷岬までの沿岸で、初めて建てられた灯台とされます。岬より少し南の枝幸町側には北見神威岬公園があり、岬の全体を見渡せます。冬には流氷が接岸し、周辺では数十種の高山植物が群生します。
かつて岬の山道を走っていた鉄道・興浜北線は、1985年に廃止されました。いまも海沿いの道の一段上に、線路の跡の段が残っています。岬の先端付近は断崖で、強風や落石にも注意が必要ですので、案内に従って見学してください。
2. ウスタイベ千畳岩
ウスタイベ千畳岩は、枝幸港の北に突き出した小さな岬にある、海岸の奇岩です。ガラス質の安山岩が地下からせり上がって固まったもので、岩が畳を敷き詰めたように平らに割れて、波打ち際まで広がっています。「千畳」の名は、その畳の広がりにちなんでいます。
岩場には、ハートの形をした水たまりができることがあり、幸運の印とされているそうです。広い芝生の広場があり、夏にはキャンプ場としても利用されます。オホーツク海の水平線から昇る朝日を眺められる場所でもあります。
ウスタイベの地名は、アイヌ語に由来するとされます。岩場は波にぬれると滑りやすく、高波の日は危険です。潮や天候を確かめ、足元に注意して歩いてください。
3. オホーツクミュージアムえさし
オホーツクミュージアムえさしは、枝幸町の高台にある博物館で、北海道の続縄文文化、擦文文化、オホーツク文化の資料を展示しています。町には、古代にオホーツク海沿岸で暮らした海の民、オホーツク文化の人々の遺跡が多く残っています。
目玉となるのは、国の重要文化財に指定されている目梨泊遺跡の出土品です。2018年に出土した「金銅装直刀」は、9世紀ごろのものとされます。博物館が行ったデジタル復元によって、スズ粉による蒔絵や金メッキ、花の文様の彫金など、正倉院宝物に準ずる水準の装飾が施されていたことが分かりました。
館内には、復元された竪穴住居や、デスモスチルスの化石、7メートルを超えるシャチの骨格標本などもあります。さらに、明治時代に日食の観測で訪れた外国人の天文学者夫妻が、世話になった町の人々へ贈った書物が、北海道で最初の公立図書館の出発点になったという話も、町の誇りです。開館日は変わることがあるため、事前にご確認ください。
4. 三笠山展望閣
三笠山展望閣は、枝幸の市街地の背後にある高台の展望施設です。オホーツク海と枝幸の街並みを一望でき、屋上からは360度のパノラマが広がります。開設から約40年がたち、地域の人々に長く親しまれてきました。2階にはカフェのラウンジがあるとも紹介されています。
条件が合えば、雲海が見られることもあるといいます。眼下に枝幸の街並みと海が広がり、この町が海とともにあることを実感できます。天気の良い日には、水平線の青さが印象的です。
施設が利用できる期間は、おおむね夏の季節に限られます。冬は積雪や凍結で近づきにくくなるため、お出かけの前に最新の案内を確認してください。
5. 道の駅 マリーンアイランド岡島
道の駅 マリーンアイランド岡島は、国道238号沿いの道の駅で、建物がオホーツク海に浮かぶ船の形をしているのが特徴です。船首は北西を向いていて、出入口の外の階段からブリッジに登ることができます。トイレは24時間使えるとされ、国道の旅の休憩場所になっています。
この道の駅で、枝幸の名物である毛ガニや、ホタテ、鮭といった海の幸の品に出会えるといわれます。かに籠漁で日本一とされる毛ガニは、冬に流氷が運ぶプランクトンを食べて育つため、身入りがよく、濃厚なカニ味噌が味わえるといわれます。ホタテはフライやカレーなどの形でも紹介されています。
毎年10月の第1日曜日には、道の駅の横で「よくばりフェスタ」が開かれ、ホタテの早むき大会や鮭のつかみ取りなどが行われます。営業時間や休館日は変わりやすいので、お出かけの前に最新の情報を確認してください。
名物・食べ物・飲み物
枝幸の名物は、まず毛ガニです。かに籠漁の漁獲量は日本一で、冬にオホーツク海を南下する流氷が運ぶ海洋プランクトンを食べて育った個体は身入りがよく、濃厚なカニ味噌で知られます。毎年7月の第1日曜日には、枝幸かにまつりが開かれます。
鮭もこの町の誇りで、水揚げ量は全国でも十指に入るとされ、脂ののったメヂカ鮭や鮭児も揚がります。ホタテは、稚貝をまく漁業が定着し、夏でも冷たい海なので貝毒が少なく、貝柱が大きいことで知られます。乾燥ナマコは「北海キンコ」として知られ、生産量は日本一です。ほかに、カレイやリシリコンブ、エゾバフンウニ、タコなども水揚げされます。提供の有無や時期は変わりやすいので、お出かけの前に最新の情報を確認してください。
珍しい生き物・自然
東はオホーツク海に面し、北見神威岬は北オホーツク道立自然公園に含まれます。冬には流氷が接岸し、春には国道238号沿いで、スプリングエフェメラル(春の短い期間だけ咲く花)が開花します。北見枝幸の海は、季節ごとに青の表情を変えるオホーツクブルーで知られます。
山には函岳(1129メートル)や屋根棟山(1039メートル)、ポロヌプリ山(841メートル)などがあり、面積の約8割が森林です。北見幌別川の河口付近には湿原があり、エゾサンショウウオの生息地は町の文化財に指定されています。
一帯は特別豪雪地帯で、冬の道路状況に注意が必要です。海岸の岩場や断崖は、高波や強風の日には近づかないでください。
そのほか、この町の特筆すべきこと
町の歴史は古く、1878年に枝幸郡に枝幸・頓別・歌登・礼文の4つの村が設けられました。1909年にこれらが合併して枝幸村となり、1947年に町制を施行しました。2006年には歌登町と対等合併し、いまの枝幸町となっています。
明治の中ごろには、町内で金鉱床が見つかり、砂金採りで賑わった時代もありました。1896年には皆既日食の観測隊が国内外から枝幸を訪れました。アメリカの天文学者デビッド・トッド博士の一行は、当日が曇天で観測に失敗したにもかかわらず、協力的な町の人々に感激し、のちに千冊を超える書物を寄贈したと伝わります。
これを受けて、1903年には北海道で最初の公立図書館が枝幸に誕生しました。夫妻の揮毫した文書は、いまもミュージアムに残っています。町には、地元のよさこいチーム「夢想漣えさし」の活躍など、活気ある文化もあります。
夜の顔:この町の怪談と心霊スポット
ここまで、枝幸町の昼の顔を北から順にたどってきました。流氷の来る岬、畳のような岩、古代の刀の輝き、船の形の道の駅。どの場所にも、オホーツク海とともに生きた人々の時間が重なっています。
夜の顔として、怪談や心霊スポットとして特定できる話は確認できていません。当サイトの見方では、古代のオホーツク文化の人々が残した墓や遺物は、この海辺の町の夜を語る一番の物語かもしれません。遺跡や海岸は、夜は暗く足元も悪いので、探し歩くことは避けてください。
鴉番組では、実話怪談や心霊スポットを、行くためではなく記録するために載せています。昼の景色を知ったうえで、夜の物語も読んでみてください。
お出かけの前に
営業時間・料金・休業日・アクセスは変わりやすいため、この記事には載せていません。お出かけの前に、各施設や自治体の公式サイトで最新の情報をご確認ください。天候や災害の影響で立入が制限されている場所もあります。
よくある質問
Q. 枝幸町の名物は何ですか?
A. かに籠漁で日本一とされる毛ガニをはじめ、ホタテ、鮭、乾燥ナマコの「北海キンコ」などが知られています。
Q. 流氷は見られますか?
A. 冬から早春にかけて、オホーツク海沿岸に流氷が接岸することがあります。年によって時期や量は変わるため、最新の情報を確認してください。
Q. オホーツクミュージアムえさしでは何が見られますか?
A. 続縄文、擦文、オホーツク文化の資料や、国の重要文化財の目梨泊遺跡の出土品、復元された竪穴住居などを見ることができます。
参考にした公式サイト・資料
https://ja.wikipedia.org/wiki/枝幸町
https://ja.wikipedia.org/wiki/北見神威岬
https://ja.wikipedia.org/wiki/道の駅マリーンアイランド岡島
https://www.gutabi.jp/spot/detail/3481
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1180675/
https://tabi-mag.jp/ho0675/
https://www.arukikata.co.jp/tokuhain/298629/
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1157798/