◇ 吉凶は場面しだい 同じ夢でも場面で吉にも凶にも読まれる夢。下の「こんな場面なら」で読み分けます
鶴の恩返しの夢。善い行いが思わぬ形で報われる吉夢。ただし、相手の秘密に踏み込みすぎると縁を失う暗示も。
心理学から見ると
恩返しの物語が夢に現れるのは、誰かに尽くした思い、あるいは誰かの尽くしてくれた気持ちに気づき始めている時と読めます。「見てはいけない」と言われた部屋をのぞく場面は、相手のすべてを知りたい気持ちと、知ることで関係が壊れる不安の象徴とも考えられます。
言い伝えと歴史
昔話では、罠にかかった鶴を助けた男(語りによっては老夫婦)のもとに、美しい娘が訪ねてきます。娘は「決してのぞかないで」と言って部屋にこもり、見事な布を織り上げますが、約束を破ってのぞくと、鶴が自らの羽を抜いて織っていました。正体を知られた鶴は空へ去っていきます。
当サイトの考察
当サイトの見方では、この物語の本当の怖さは、鶴が「羽を抜き続けていた」ことにあります。夢で自分が機を織る側だったなら、あなたは見えないところで自分をすり減らして人に尽くしていないか。のぞく側だったなら、相手の努力を当たり前だと思っていないか。去っていく鶴の後ろ姿は、失ってから気づく感謝の形です。
当サイトの見方:もう一歩深く
鶴は「鶴は千年」といわれるように、長寿やめでたさの象徴として、祝いの品や着物の柄に描かれてきました。そのめでたい鳥が、人知れず自分の羽を抜いて布を織っていたという話は、華やかさの陰にある見えない苦労を思わせます。当サイトの見方では、鶴の恩返しの夢では、ふすまの向こうから聞こえる機織りの音に注目したいところです。音を聞きながら待っていたなら、誰かが自分のために無理をしていると、うすうす気づいている状態。音が途切れたり弱くなったりしたなら、身近な人の疲れに、そろそろ目を向けるべき時期かもしれません。また、織り上がった布を受け取ったあと、どうしたかも手がかりです。大切にしまっていたなら、受けた恩の重さをきちんと感じている印。すぐに売りに出していたなら、相手の思いより目に見える成果を急いでいないか、夢が問いかけているのでしょう。これは推察ですが、自分のほうから「無理しないで」と声をかけた夢は、恩を受け取るだけでなく、返し合う関係を築きたい心の表れだと当サイトは考えます。
目覚めた朝にできること
身近で尽くしてくれている人に、今日のうちに一言お礼を伝えてください。自分が尽くしすぎているなら、一つだけ手を抜いてかまいません。
こんな場面なら
- ◎吉 味方になる・宝をくれる……座敷わらしの言い伝えのように、福が来る兆し
- ▲注意 化かされる・さらわれる……見えていない罠や、人の言葉への注意
- 正体が分かる……恐れていたことの中身が見えて、不安が消える兆し
- 夢の中で気持ちがよかった……同じ夢でも吉の読みが強まる
- ▲注意 夢の中で怖かった・苦しかった……注意のサインの読みが強まる。まずは休息を
- 何度も同じ夢を見る……心がまだ答えを出していない問題があるサイン
夢違え(ゆめちがえ):気になる夢を良い方へ変える
気になる夢を見た朝、昔の人は獏(ばく)の札を枕の下に敷く、庭の南天に夢を話す、夢違えの歌を唱える、といった方法で夢を良い方へ「違えて」きました。 くわしくはコラム「夢を買う、夢を違える」へ
よくある質問
Q. 鶴の恩返しの夢は吉夢ですか?凶夢ですか?
A. 同じ夢でも場面で吉にも凶にも読まれる夢。下の「こんな場面なら」で読み分けます。鶴の恩返しの夢。善い行いが思わぬ形で報われる吉夢。ただし、相手の秘密に踏み込みすぎると縁を失う暗示も。
Q. 鶴の恩返しの夢を何度も見るのはなぜですか?
A. くり返し見る夢は、心がまだ答えを出していない問題のサインとされます。研究でも、悩みが解決すると同じ夢は見なくなりやすいことが知られています。夢日記をつけると、何がきっかけになっているかが見えてきます。
Q. 鶴の恩返しの夢を見た朝は何をすればいいですか?
A. 身近で尽くしてくれている人に、今日のうちに一言お礼を伝えてください。自分が尽くしすぎているなら、一つだけ手を抜いてかまいません。
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