◎ 吉夢 言い伝えでは吉とされる夢
「一富士二鷹三茄子」の筆頭に挙げられる、日本でいちばん有名な吉夢。高い目標や名誉、揺るがない地位を手にする兆しとされる。
心理学から見ると
高くそびえる山は、目標、達成、揺るがない自分の象徴です。富士山のように誰もが知る山の夢は、社会的な評価や大きな目標への意識を映すと考えられます。晴れて全体が見えていたか、雲に隠れていたかでも読みが変わり、雲がかかっていたなら、目標そのものは確かでも、そこへ至る道筋がまだ見えていない不安が映っていると読めます。
言い伝えと歴史
「一富士二鷹三茄子」は、初夢に見ると縁起のよいものの順番として江戸時代から語られ、続きに「四扇五煙草六座頭」を挙げる言い方もあります。富士山は古くから信仰の山で、麓の浅間神社には木花咲耶姫が祀られ、江戸では富士講が盛んになり、実際に登れない人のために富士を模した富士塚も各地に築かれました。『竹取物語』の結末では帝が不死の薬を山頂で焼かせ、その話が「ふじ」の名と結びつけて語られてきました。
当サイトの考察
当サイトの見方では、富士山の夢で大切なのは「どこから見ていたか」です。遠くから眺めていたなら目標がはっきりした段階、登っていたなら既にその途中、頂上にいたなら次の山を探す時期です。竹取物語の帝が、かぐや姫のいない世で不死を望まず薬を焼かせたように、高い頂は手に入れたものより、手放したものの大きさを映すこともあります。登りつめた先で寂しさを感じたなら、それも大切な答えです。
当サイトの見方:もう一歩深く
富士山は、新幹線の窓や飛行機の上から見えると思わず声が上がる山です。晴れた日に姿を見せるかどうかは運次第で、見えた日は少し得をした気分になる、という人も多いでしょう。江戸時代には葛飾北斎が『富嶽三十六景』で、さまざまな土地から見た富士を描きました。そこでは富士山は主役でありながら、働く人々の暮らしの背景にも静かにたたずんでいます。また富士山は、1707年の宝永噴火以来大きな噴火をしていない火山でもあり、美しさの奥に大きな力を秘めた山です。当サイトの見方では、富士山の夢を見る人は、大きな目標を抱えながらも、それを日々の暮らしの背景としてそっと持ち続けている人なのかもしれません。雪をかぶった冬の富士なら、まだ表に出していない志。夏の黒い山肌の富士なら、現実の努力が始まっている段階です。煙を上げていたなら、静かに秘めてきた情熱が外へ出たがっている印と読めます。これは推察ですが、この夢は、遠くから毎日見守ってくれる存在を心が求めているときにも訪れるのでしょう。
目覚めた朝にできること
一年後の自分の目標を一行で書いてみてください。縁起のよい夢を見た朝は、目標を言葉にして手帳の最初のページに残すのにちょうどよい時です。
こんな場面なら
- ◎吉 味方になる・宝をくれる……座敷わらしの言い伝えのように、福が来る兆し
- ▲注意 化かされる・さらわれる……見えていない罠や、人の言葉への注意
- 正体が分かる……恐れていたことの中身が見えて、不安が消える兆し
- 夢の中で気持ちがよかった……同じ夢でも吉の読みが強まる
- ▲注意 夢の中で怖かった・苦しかった……注意のサインの読みが強まる。まずは休息を
- 何度も同じ夢を見る……心がまだ答えを出していない問題があるサイン
よくある質問
Q. 富士山の夢は吉夢ですか?凶夢ですか?
A. 言い伝えでは吉とされる夢。「一富士二鷹三茄子」の筆頭に挙げられる、日本でいちばん有名な吉夢。高い目標や名誉、揺るがない地位を手にする兆しとされる。
Q. 富士山の夢を何度も見るのはなぜですか?
A. くり返し見る夢は、心がまだ答えを出していない問題のサインとされます。研究でも、悩みが解決すると同じ夢は見なくなりやすいことが知られています。夢日記をつけると、何がきっかけになっているかが見えてきます。
Q. 富士山の夢を見た朝は何をすればいいですか?
A. 一年後の自分の目標を一行で書いてみてください。縁起のよい夢を見た朝は、目標を言葉にして手帳の最初のページに残すのにちょうどよい時です。
あわせて読みたい夢の読み物
「地方の伝承・昔話」のほかの夢
※ 夢占いは心理学・民間伝承にもとづく娯楽としての解釈であり、科学的に証明されたものではありません。「当サイトの考察」は当サイト独自の推察です。