▲ 凶夢寄り(注意のサイン) 言い伝えでは注意を促す夢。怖がるより「気をつけどころ」を教える夢と読みます
乱れた心や人間関係を整えたい気持ちの象徴。髪をとかす夢は運気の立て直し、櫛が折れる・拾う夢は身辺のトラブルへの注意とされる。
心理学から見ると
櫛は、絡まったものを一本ずつほどいて整える道具です。夢では、頭の中で混乱している考えや、もつれた人間関係を整理したいという気持ちを映していると読めます。髪をとかしながら落ち着いていく夢なら、心がすでに整理を始めている印。とかしても絡まりがほどけないなら、ひとりで解くには複雑すぎる問題を抱えているのかもしれません。
言い伝えと歴史
『古事記』では、黄泉の国から逃げるイザナギが髪の櫛の歯を折って投げると、それが筍に変わり、追っ手を足止めしたと語られます。櫛は身を守る呪力を持つものでもありました。一方で「くし」が「苦」「死」に通じるとして、道に落ちた櫛は拾わない方がよいという言い伝えも各地にあります。夢占いでは、折れた櫛は人間関係の亀裂の暗示とされます。
当サイトの考察
当サイトの見方では、櫛の夢は「誰の髪をとかしていたか」が大切です。自分の髪なら自分を整え直す時期。誰かの髪をとかしていたなら、その人を気づかい、支えたい思いの表れです。見知らぬ女性の長い髪をとかし続ける夢は、昔から語られる怪談のように、あなたの中に置き去りにされた誰かの思いが、ほどいてほしいと訴えているのかもしれません。
当サイトの見方:もう一歩深く
つげの木で作られた櫛は、椿油をなじませながら手入れを続けると、長く使い込むほど艶が出て、髪にもなじんでいくといわれます。母から娘へと受け継がれ、何十年も同じ一本を使い続ける家もあります。また、朝の忙しい時間に、親が子どもの髪をとかして結んであげるのは、多くの家庭で見られる親密なひとときです。当サイトの見方では、櫛の夢は、手入れを重ねて育つ関係や、受け継がれる思いを映すことがあります。夢の中で祖母や母の古い櫛を使っていたなら、その人から受け取った価値観や優しさを、今の自分が生かそうとしている表れ。櫛の歯が何本も欠けていたなら、長く続いてきた関係や習慣に、少しずつほころびが出ていることへの気づきと読めます。子どもの髪をとかしていた、あるいは子どもの頃に誰かにとかしてもらっていた夢なら、言葉にしない愛情を受け取りたい、あるいは手渡したい気持ちなのかもしれません。これは推察ですが、この夢を見る人は、目立たない日々の手入れこそが絆を育てることを知っている人なのでしょう。
目覚めた朝にできること
身だしなみの道具を一つ手入れしてみてください。櫛やブラシの髪を取り除くだけでも、気持ちの絡まりが少しほどける感覚があります。
こんな場面なら
- ◎吉 きちんと動く……生活のリズムが整っている
- ▲注意 壊れる・止まる……疲れや、段取りの見直しが必要なサイン
- 新しく買う……暮らしや考え方を新しくしたい気持ち
- 夢の中で気持ちがよかった……同じ夢でも吉の読みが強まる
- ▲注意 夢の中で怖かった・苦しかった……注意のサインの読みが強まる。まずは休息を
- 何度も同じ夢を見る……心がまだ答えを出していない問題があるサイン
夢違え(ゆめちがえ):気になる夢を良い方へ変える
気になる夢を見た朝、昔の人は獏(ばく)の札を枕の下に敷く、庭の南天に夢を話す、夢違えの歌を唱える、といった方法で夢を良い方へ「違えて」きました。 くわしくはコラム「夢を買う、夢を違える」へ
よくある質問
Q. 櫛の夢は吉夢ですか?凶夢ですか?
A. 言い伝えでは注意を促す夢。怖がるより「気をつけどころ」を教える夢と読みます。乱れた心や人間関係を整えたい気持ちの象徴。髪をとかす夢は運気の立て直し、櫛が折れる・拾う夢は身辺のトラブルへの注意とされる。
Q. 櫛の夢を何度も見るのはなぜですか?
A. くり返し見る夢は、心がまだ答えを出していない問題のサインとされます。研究でも、悩みが解決すると同じ夢は見なくなりやすいことが知られています。夢日記をつけると、何がきっかけになっているかが見えてきます。
Q. 櫛の夢を見た朝は何をすればいいですか?
A. 身だしなみの道具を一つ手入れしてみてください。櫛やブラシの髪を取り除くだけでも、気持ちの絡まりが少しほどける感覚があります。
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