▲ 凶夢寄り(注意のサイン) 言い伝えでは注意を促す夢。怖がるより「気をつけどころ」を教える夢と読みます
ぼんやりとした見通しと、やわらかな変化の象徴。晴れていく霞は迷いが解ける兆し、霞の中で道を見失う夢は判断の先延ばしへの注意とされる。
心理学から見ると
霞は、景色を遠くからやわらかくぼかす薄いもやです。夢に出る霞は、将来がはっきり見えない不安と同時に、はっきり見たくない気持ちも映すと読めます。霞の向こうを見ようと目をこらす夢は、答えを知りたいのに、まだ心の準備が整っていない状態とも考えられます。
言い伝えと歴史
日本の詩歌では、春にたなびくものを「霞」、秋に立ちこめるものを「霧」と呼び分ける習わしがあり、霞は春の訪れを告げる景色として多くの和歌に詠まれてきました。また、世俗を離れた仙人は霞を食べて生きるという言い伝えがあり、欲を離れた清らかな暮らしのたとえにもなっています。
当サイトの考察
当サイトの見方では、霞の夢は「見えないことがやさしさになる時期」を示します。桜や山が霞の向こうにぼんやり浮かんでいて心地よかったなら、今は細部にこだわらず、全体の流れに身をまかせてよい時。反対に、霞の奥から誰かが呼んでいるのに姿が見えず不安だったなら、はっきりさせるのを避けている人間関係があるのかもしれません。
当サイトの見方:もう一歩深く
遠くの山ほど青白く淡く見えるのは、間にある空気の層が光を散らすためで、絵画にはこれを利用して奥行きを描く「空気遠近法」という技法があります。霞は、距離そのものを目に見えるようにする現象だともいえます。当サイトの見方では、霞の夢は、問題が見えないというより「遠すぎる」と感じている心を映しています。霞の向こうに見えていたのが故郷の山や昔の家なら、懐かしさと同時に、もう手が届かない距離を確かめているのかもしれません。目の前の人の顔だけが霞んでいたなら、その人との心の距離が知らないうちに開いている合図とも読めます。これは推察ですが、霞の中で自分の手元だけがはっきり見えていた夢は、先のことは分からなくても今日やることは見えている、という落ち着きの表れです。反対に、自分の足元まで霞んで不安だったなら、疲れから目の前の判断までおぼつかなくなっているのかもしれません。夢の中で霞がどれほど近くまで迫っていたかが、心の余裕の目安になります。
目覚めた朝にできること
今日は、答えを急がなくてよいことを一つ決めて「保留」と書いてみてください。窓の外の遠くの景色をぼんやり眺める時間を持つのも、心を休めるよい方法です。
こんな場面なら
- ◎吉 穏やか・澄んでいる……心が落ち着き、物事が順調に流れる兆し
- ▲注意 荒れている・飲み込まれる……感情があふれそう、または周りの変化に振り回されている
- 眺めているだけ……変化を少し離れた所から見ている。準備の時期
- 夢の中で気持ちがよかった……同じ夢でも吉の読みが強まる
- ▲注意 夢の中で怖かった・苦しかった……注意のサインの読みが強まる。まずは休息を
- 何度も同じ夢を見る……心がまだ答えを出していない問題があるサイン
夢違え(ゆめちがえ):気になる夢を良い方へ変える
気になる夢を見た朝、昔の人は獏(ばく)の札を枕の下に敷く、庭の南天に夢を話す、夢違えの歌を唱える、といった方法で夢を良い方へ「違えて」きました。 くわしくはコラム「夢を買う、夢を違える」へ
よくある質問
Q. 霞の夢は吉夢ですか?凶夢ですか?
A. 言い伝えでは注意を促す夢。怖がるより「気をつけどころ」を教える夢と読みます。ぼんやりとした見通しと、やわらかな変化の象徴。晴れていく霞は迷いが解ける兆し、霞の中で道を見失う夢は判断の先延ばしへの注意とされる。
Q. 霞の夢を何度も見るのはなぜですか?
A. くり返し見る夢は、心がまだ答えを出していない問題のサインとされます。研究でも、悩みが解決すると同じ夢は見なくなりやすいことが知られています。夢日記をつけると、何がきっかけになっているかが見えてきます。
Q. 霞の夢を見た朝は何をすればいいですか?
A. 今日は、答えを急がなくてよいことを一つ決めて「保留」と書いてみてください。窓の外の遠くの景色をぼんやり眺める時間を持つのも、心を休めるよい方法です。
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