▲ 凶夢寄り(注意のサイン) 言い伝えでは注意を促す夢。怖がるより「気をつけどころ」を教える夢と読みます
正体の分からない不安や、終わりと区切りの象徴。怖さを感じたなら警戒、静かに見守っていたなら転機の案内役とされる。
心理学から見ると
黒い服の人物が現れる夢は、正体の分からない不安や、自分でも向き合えていない感情が人の形をとったものと読めます。黒は光を吸いこみ、中身を見えにくくする色です。顔や素性が分からない相手ほど、心の中の漠然とした恐れを映しやすいとされます。ユング派では、こうした人物を無意識の影の姿と捉えることもあります。
言い伝えと歴史
現代の日本では黒は喪の色ですが、古くは白い喪服が一般的で、黒が広まったのは近代以降とされます。海外では、不思議な体験をした人のもとに黒ずくめの男たちが現れて口止めをする、という都市伝説も広く語られてきました。夢占いでは、黒い服の人は不安や警告を示す一方、古いものの終わりと新しい始まりを告げる存在とも読まれます。
当サイトの考察
当サイトの見方では、黒い服の人の夢は「距離」で読み分けます。遠くに立ってこちらを見ているだけなら、まだ形になっていない不安を、心が遠巻きに監視している段階です。すぐ隣に立っていたなら、その不安はもう生活の中に入りこんでいます。そして、その人が振り向いて顔が見えたとき、それが知っている誰か、あるいは自分だったなら、恐れていたものの正体はすでに分かっているのかもしれません。
当サイトの見方:もう一歩深く
歌舞伎や文楽の舞台には、黒い衣装で全身を包んだ黒衣(くろご)が登場し、役者の着替えを手伝ったり、小道具を差し出したりします。客席からは確かに見えているのに、黒い姿は「そこにいないもの」とみなすのが芝居の約束事です。当サイトの見方では、黒い服の人の夢には、この黒衣のように「見えないところで支えている存在」が映ることもあると考えます。夢の黒い人物が、あなたの荷物を持ってくれたり、道を空けてくれたりしていたなら、気づかないうちに誰かに支えられている印かもしれません。家族や同僚の中に、目立たずに段取りを整えてくれている人はいないでしょうか。反対に、あなた自身が黒い服を着て人の後ろに控えていたなら、裏方の役目を担い続けて、自分の出番を見失いかけている状態とも読めます。これは推察ですが、黒い服の人が最後に頭巾を外して顔を見せた夢は、陰で支えてきた人の存在に、ようやく光が当たる時が来たことを知らせているのでしょう。
目覚めた朝にできること
今気がかりなことを一つ紙に書き、「今日できること」と「今はどうにもできないこと」に分けてみてください。形を与えるだけで、黒い影は少し小さくなります。
こんな場面なら
- ◎吉 不思議な体験を楽しんでいる……直感が冴えている時期
- ▲注意 怖くて逃げられない……説明のつかない不安に振り回されている
- 自分が不思議な力を使う……眠っている才能や、変わりたい気持ちの表れ
- 夢の中で気持ちがよかった……同じ夢でも吉の読みが強まる
- ▲注意 夢の中で怖かった・苦しかった……注意のサインの読みが強まる。まずは休息を
- 何度も同じ夢を見る……心がまだ答えを出していない問題があるサイン
夢違え(ゆめちがえ):気になる夢を良い方へ変える
気になる夢を見た朝、昔の人は獏(ばく)の札を枕の下に敷く、庭の南天に夢を話す、夢違えの歌を唱える、といった方法で夢を良い方へ「違えて」きました。 くわしくはコラム「夢を買う、夢を違える」へ
よくある質問
Q. 黒い服の人の夢は吉夢ですか?凶夢ですか?
A. 言い伝えでは注意を促す夢。怖がるより「気をつけどころ」を教える夢と読みます。正体の分からない不安や、終わりと区切りの象徴。怖さを感じたなら警戒、静かに見守っていたなら転機の案内役とされる。
Q. 黒い服の人の夢を何度も見るのはなぜですか?
A. くり返し見る夢は、心がまだ答えを出していない問題のサインとされます。研究でも、悩みが解決すると同じ夢は見なくなりやすいことが知られています。夢日記をつけると、何がきっかけになっているかが見えてきます。
Q. 黒い服の人の夢を見た朝は何をすればいいですか?
A. 今気がかりなことを一つ紙に書き、「今日できること」と「今はどうにもできないこと」に分けてみてください。形を与えるだけで、黒い影は少し小さくなります。
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