▲ 凶夢寄り(注意のサイン) 言い伝えでは注意を促す夢。怖がるより「気をつけどころ」を教える夢と読みます
小さな不安やイライラが積もっている状態を映すとされる。大量の虫は気がかりが膨らんでいるサイン、虫を追い払えたなら問題の解決が近いとされる。
心理学から見ると
虫は、小さな不安やイライラ、気がかりの象徴です。一つひとつは小さくても、数が多いほど心の負担が大きくなっていることを示します。どこにいたかも大切で、部屋の隅なら見て見ぬふりをしている問題、食べ物にたかっていたなら楽しみを邪魔される不快感、肌の上を這っていたなら、自分の境界を侵されているような落ち着かなさが映っていると読めます。
言い伝えと歴史
日本では「虫の知らせ」「腹の虫がおさまらない」のように、体の中に虫がいて感情や予感を知らせるという考えがありました。子どもの夜泣きや癇癪を「疳の虫」のせいとし、寺社で虫封じを祈る習わしもあります。道教に由来する「三尸の虫」は、庚申の夜に人の罪を天に告げに行くとされ、眠らずに過ごす庚申待ちが生まれました。「一寸の虫にも五分の魂」という言葉もあります。
当サイトの考察
当サイトの見方では、虫の夢は「体の中の虫が騒いでいる」状態、つまり言葉にならない違和感の集まりです。庚申の夜に人々が眠らずに三尸の虫を見張ったのは、自分の罪が知られることへの恐れがあったからでしょう。夢の虫が大群だったなら、小さな後ろめたさを長く放っておいたのかもしれません。一匹ずつ名前をつけるように書き出すと、夢の虫は驚くほど減っていきます。
当サイトの見方:もう一歩深く
日本には、秋の夜に鈴虫や松虫の鳴き声に耳を傾け、季節の移ろいを味わう文化があります。夏の夜には蛍の光を眺めに出かける人もいます。虫は嫌われ者であると同時に、日本では古くから季節の情緒を運ぶ小さな友でもありました。当サイトの見方では、虫の夢は、その虫を「嫌だ」と感じたか「美しい」と感じたかで、まったく違う顔を見せます。鳴く虫の声に聞き入っていた夢なら、日々の小さな変化に気づく繊細さが戻ってきている印。蛍のような光る虫を追っていた夢は、はかなくても心を照らす希望を探している状態です。一方、髪や服の中に虫が入り込んでいた夢は、自分の内側にまで他人の干渉や雑音が入り込んでいる不快感と読めます。虫を一匹ずつ外へ逃がしていた夢は、気がかりを否定せず、穏やかに手放そうとしている心の表れかもしれません。これは推察ですが、同じ虫の夢でも、怖さより懐かしさが残ったなら、子どもの頃のように世界の小さなものに心を寄せる余裕を、あなたは取り戻しつつあるのでしょう。
目覚めた朝にできること
気になっていることを、小さなものから10個書き出してください。書くだけで半分は片づきます。放っておいた小さな後ろめたさがあれば、一つだけ今日片づけましょう。
こんな場面なら
- ◎吉 近づいてくる・なついてくる……味方や助けが近づいている兆し
- ▲注意 襲ってくる・噛まれる……抑えている感情や、身近な人との摩擦への注意
- 死んでいる・弱っている……その動物が表す力(本能・元気)が落ちているサイン
- 大きい・白い・金色……意味が強まる。白や金は吉の度合いが上がるとされる
- 夢の中で気持ちがよかった……同じ夢でも吉の読みが強まる
- ▲注意 夢の中で怖かった・苦しかった……注意のサインの読みが強まる。まずは休息を
- 何度も同じ夢を見る……心がまだ答えを出していない問題があるサイン
夢違え(ゆめちがえ):気になる夢を良い方へ変える
気になる夢を見た朝、昔の人は獏(ばく)の札を枕の下に敷く、庭の南天に夢を話す、夢違えの歌を唱える、といった方法で夢を良い方へ「違えて」きました。 くわしくはコラム「夢を買う、夢を違える」へ
よくある質問
Q. 虫の夢は吉夢ですか?凶夢ですか?
A. 言い伝えでは注意を促す夢。怖がるより「気をつけどころ」を教える夢と読みます。小さな不安やイライラが積もっている状態を映すとされる。大量の虫は気がかりが膨らんでいるサイン、虫を追い払えたなら問題の解決が近いとされる。
Q. 虫の夢を何度も見るのはなぜですか?
A. くり返し見る夢は、心がまだ答えを出していない問題のサインとされます。研究でも、悩みが解決すると同じ夢は見なくなりやすいことが知られています。夢日記をつけると、何がきっかけになっているかが見えてきます。
Q. 虫の夢を見た朝は何をすればいいですか?
A. 気になっていることを、小さなものから10個書き出してください。書くだけで半分は片づきます。放っておいた小さな後ろめたさがあれば、一つだけ今日片づけましょう。
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