▲ 凶夢寄り(注意のサイン) 言い伝えでは注意を促す夢。怖がるより「気をつけどころ」を教える夢と読みます
山の神の使いとも言われる。天狗になる夢は、うぬぼれへの注意とされる。
心理学から見ると
天狗は高い鼻と翼を持ち、山で人を試す存在です。夢に出る天狗は、自分の能力への自信や、周りより一段高い場所から物事を見たい気持ちを映すと読めます。天狗に叱られる夢なら、心のどこかで自分の思い上がりに気づいている、内なる戒めの声とも考えられます。
言い伝えと歴史
天狗は山伏の姿をした山の神の使い、あるいは山の怪として語られ、赤ら顔で鼻の高い天狗と、くちばしを持つ烏天狗がいます。牛若丸(源義経)が鞍馬山で天狗に剣術を習ったという伝説は特に有名です。山で聞こえる不思議な笑い声や大木の倒れる音を天狗のしわざとする話も多く、「天狗になる」はうぬぼれを表す言葉として今も使われます。
当サイトの考察
当サイトの見方では、天狗の夢は「教わる側か、教える側か」で読み分けます。天狗から何かを教わったなら、厳しくも力になる師や先輩に出会う兆し。自分が天狗になって人に教えていたなら、周りの声を聞かずに一人で山に籠もり始めていないか確かめる時です。天狗は、才能と孤高が紙一重であることを語る存在だと考えます。
当サイトの見方:もう一歩深く
天狗は、山という人の手の及ばない場所と深く結びついた存在です。昔の人々にとって山は、木を切り、獣を狩り、薬草を採る恵みの場であると同時に、迷えば命を落とす恐ろしい場所でもありました。子どもが山で行方不明になり、しばらくして戻ってきたとき、「天狗にさらわれていた」と語られた話は各地に伝わっています。説明のつかない出来事を天狗のしわざとすることで、人々は不安に一つの形を与えてきたのかもしれません。当サイトの見方では、天狗の夢を見る人は、自分の力だけでは分からない大きな世界を前に、畏れと憧れの両方を感じていることが多いように思います。これは推察ですが、天狗に連れられて空を飛んでいた夢は、今いる場所から一度離れて、まったく違う世界を見てみたい気持ちの表れでしょう。山道で天狗に行く手をふさがれた夢なら、自分の未熟さを見透かされることへの緊張と、それでも試されたいという思いが同居していると当サイトは考えます。
目覚めた朝にできること
今日は、年下や後輩の意見を一つ、最後まで口をはさまずに聞いてみてください。教わる姿勢を思い出すと、鼻が伸びすぎるのを防げます。
こんな場面なら
- ◎吉 味方になる・宝をくれる……座敷わらしの言い伝えのように、福が来る兆し
- ▲注意 化かされる・さらわれる……見えていない罠や、人の言葉への注意
- 正体が分かる……恐れていたことの中身が見えて、不安が消える兆し
- 夢の中で気持ちがよかった……同じ夢でも吉の読みが強まる
- ▲注意 夢の中で怖かった・苦しかった……注意のサインの読みが強まる。まずは休息を
- 何度も同じ夢を見る……心がまだ答えを出していない問題があるサイン
夢違え(ゆめちがえ):気になる夢を良い方へ変える
気になる夢を見た朝、昔の人は獏(ばく)の札を枕の下に敷く、庭の南天に夢を話す、夢違えの歌を唱える、といった方法で夢を良い方へ「違えて」きました。 くわしくはコラム「夢を買う、夢を違える」へ
よくある質問
Q. 天狗の夢は吉夢ですか?凶夢ですか?
A. 言い伝えでは注意を促す夢。怖がるより「気をつけどころ」を教える夢と読みます。山の神の使いとも言われる。天狗になる夢は、うぬぼれへの注意とされる。
Q. 天狗の夢を何度も見るのはなぜですか?
A. くり返し見る夢は、心がまだ答えを出していない問題のサインとされます。研究でも、悩みが解決すると同じ夢は見なくなりやすいことが知られています。夢日記をつけると、何がきっかけになっているかが見えてきます。
Q. 天狗の夢を見た朝は何をすればいいですか?
A. 今日は、年下や後輩の意見を一つ、最後まで口をはさまずに聞いてみてください。教わる姿勢を思い出すと、鼻が伸びすぎるのを防げます。
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