◇ 吉凶は場面しだい 同じ夢でも場面で吉にも凶にも読まれる夢。下の「こんな場面なら」で読み分けます
古いものを燃やして手放し、次の段階へ移る「変化」の象徴とされる。見た人の状況によって吉凶が反転しやすく、苦しい状況の人には好転の兆しとも言われる。
心理学から見ると
火は怒りや情熱、変化のエネルギーの象徴です。心理学的には、抑えている感情が限界に近いとき、または何かを一気に変えたい衝動があるときに見やすいとされます。自分で火をつけた夢なら変化を起こしたい意志、巻き込まれて逃げる夢なら周りの変化に振り回されている感覚、遠くの火事を眺める夢なら、他人の激しい感情を見守っている立場と読めます。
言い伝えと歴史
日本の夢占いでは、勢いよく燃え上がる火事は運気上昇の吉夢、くすぶる火は勢いの衰えと読まれます。火事の多かった江戸では、1657年の明暦の大火に「振袖火事」という伝説が残ります。若くして亡くなった娘たちの手を渡った振袖を寺で供養のため焼いたところ、風にあおられて火が広がったという話で、火と執念が結びつけて語られた例です。
当サイトの考察
当サイトの見方では、火事の夢は「燃やしてでも終わらせたいもの」があるサインです。振袖火事の伝説では、供養のつもりの火が町を包みました。手放すための火も、扱いを誤れば思わぬものまで焼いてしまう。燃えていたのが自分の家なら自分自身の古い部分、他人の家なら人間関係の何か。焼け跡から芽吹く夢なら、それは最高の吉夢だと考えます。
当サイトの見方:もう一歩深く
電気やガスが行き渡る前、日本の家の真ん中には囲炉裏やかまどがあり、家族は火を囲んで食事をし、暖を取り、語らいました。かまどには荒神と呼ばれる火の神をまつる家も多く、火は暮らしを支える恵みであると同時に、扱いを誤れば家を失う畏れの対象でもありました。当サイトの見方では、火事の夢の手前には、この「家の真ん中の火」があります。暮らしを温めていた火が燃え広がるのは、大切にしてきた情熱や責任が、自分の手に負えない大きさになっている表れかもしれません。夢の中で火を消そうと必死だった人は、身近な誰かの怒りや自分の感情を抑えようと気を張り続けている状態。逃げずに炎を見つめていた人は、変化を見届ける覚悟ができつつある印です。誰かと一緒に避難した夢なら、その人と困難を分け合える関係にあることを示します。これは推察ですが、焼け跡で暖を取っていた夢は、失ったものの中からも温かさを見つけられる強さが、あなたの中に育っていることを表しているのでしょう。
目覚めた朝にできること
ため込んでいる怒りや不満を紙に書き、破って捨ててください。燃やす代わりの小さな儀式です。ガスの元栓やコンセントのほこりなど、現実の火の元の確認も忘れずに。
こんな場面なら
- ◎吉 うまくいく・逃げ切る……現実の課題を乗り越える力がある
- ▲注意 うまくいかない・捕まる……追い詰められている気持ちの表れ。休む・頼るのサイン
- 何度も同じことをくり返す……解決していない問題が心に残っている
- 夢の中で気持ちがよかった……同じ夢でも吉の読みが強まる
- ▲注意 夢の中で怖かった・苦しかった……注意のサインの読みが強まる。まずは休息を
- 何度も同じ夢を見る……心がまだ答えを出していない問題があるサイン
夢違え(ゆめちがえ):気になる夢を良い方へ変える
気になる夢を見た朝、昔の人は獏(ばく)の札を枕の下に敷く、庭の南天に夢を話す、夢違えの歌を唱える、といった方法で夢を良い方へ「違えて」きました。 くわしくはコラム「夢を買う、夢を違える」へ
よくある質問
Q. 火事の夢は吉夢ですか?凶夢ですか?
A. 同じ夢でも場面で吉にも凶にも読まれる夢。下の「こんな場面なら」で読み分けます。古いものを燃やして手放し、次の段階へ移る「変化」の象徴とされる。見た人の状況によって吉凶が反転しやすく、苦しい状況の人には好転の兆しとも言われる。
Q. 火事の夢を何度も見るのはなぜですか?
A. くり返し見る夢は、心がまだ答えを出していない問題のサインとされます。研究でも、悩みが解決すると同じ夢は見なくなりやすいことが知られています。夢日記をつけると、何がきっかけになっているかが見えてきます。
Q. 火事の夢を見た朝は何をすればいいですか?
A. ため込んでいる怒りや不満を紙に書き、破って捨ててください。燃やす代わりの小さな儀式です。ガスの元栓やコンセントのほこりなど、現実の火の元の確認も忘れずに。
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