▲ 凶夢寄り(注意のサイン) 言い伝えでは注意を促す夢。怖がるより「気をつけどころ」を教える夢と読みます
願いを叶えるが代償を求める呪物。叶えたい望みの裏にある犠牲や、近道への警告とされる。
心理学から見ると
願いが叶う道具の夢は、努力を飛ばして結果だけを手に入れたいという願望充足の形と読めます。一方で、叶ったのに喜べない夢は、その望みを本当に求めているのか心の奥で疑っている状態を映すとされます。代償を払う場面は、罪悪感や「うまい話には裏がある」という警戒心の表れとも考えられます。
言い伝えと歴史
「猿の手」は、イギリスの作家W・W・ジェイコブズが1902年に発表した短編怪奇小説に登場する呪物です。三つの願いを叶えるものの、最初の願いから思いもよらない悲劇的な形で実現していきます。「願い事には気をつけよ」という教訓を持つ物語として広く知られ、映画や漫画などでも繰り返し形を変えて描かれてきました。
当サイトの考察
当サイトの見方では、猿の手は「願いの言葉が雑なほど、運命は残酷に解釈する」という怖さを持っています。夢で願いを口にしたなら、その言葉を目覚めてから思い出してみてください。欲しいものの形があいまいだったなら、望みそのものを言い直す時期です。手を捨てたり使わなかったりしたなら、近道より自分の足で進むことを選べる強さがあります。
当サイトの見方:もう一歩深く
原作の短編では、猿の手は遠い土地から戻った軍人によって、暖炉を囲む穏やかな一家のもとへ持ち込まれます。怖さの出発点は、満ち足りているはずの家庭が「もう少しだけ」を望んだことにありました。当サイトの見方では、この夢は大きな欲より、日々の小さな不足感から生まれやすいものです。家計の心配やあと一歩届かない結果に疲れているとき、心は近道の形をした誘惑を夢に描きます。誰から手を渡されたかにも注目してください。見知らぬ人からなら、うまい話への警戒心。家族からなら、身近な人の期待に応えたい気持ちと、その重さ。自分で拾ったなら、誰にも頼らず状況を変えたいという焦りが表れているのかもしれません。これは推察ですが、夢の中で願いを口にする前に手を置いたなら、あなたの中にはすでに「急がなくても大丈夫」という判断が育っています。何も叶えないまま目覚めた夢は、決して悪い夢ではありません。
目覚めた朝にできること
今日は、叶えたい願いを一つ紙に書き、「それが叶ったら何を手放すか」も一行添えてみましょう。願いが具体的になるほど、心は落ち着きます。
こんな場面なら
- ◎吉 不思議な体験を楽しんでいる……直感が冴えている時期
- ▲注意 怖くて逃げられない……説明のつかない不安に振り回されている
- 自分が不思議な力を使う……眠っている才能や、変わりたい気持ちの表れ
- 夢の中で気持ちがよかった……同じ夢でも吉の読みが強まる
- ▲注意 夢の中で怖かった・苦しかった……注意のサインの読みが強まる。まずは休息を
- 何度も同じ夢を見る……心がまだ答えを出していない問題があるサイン
夢違え(ゆめちがえ):気になる夢を良い方へ変える
気になる夢を見た朝、昔の人は獏(ばく)の札を枕の下に敷く、庭の南天に夢を話す、夢違えの歌を唱える、といった方法で夢を良い方へ「違えて」きました。 くわしくはコラム「夢を買う、夢を違える」へ
よくある質問
Q. 猿の手の夢は吉夢ですか?凶夢ですか?
A. 言い伝えでは注意を促す夢。怖がるより「気をつけどころ」を教える夢と読みます。願いを叶えるが代償を求める呪物。叶えたい望みの裏にある犠牲や、近道への警告とされる。
Q. 猿の手の夢を何度も見るのはなぜですか?
A. くり返し見る夢は、心がまだ答えを出していない問題のサインとされます。研究でも、悩みが解決すると同じ夢は見なくなりやすいことが知られています。夢日記をつけると、何がきっかけになっているかが見えてきます。
Q. 猿の手の夢を見た朝は何をすればいいですか?
A. 今日は、叶えたい願いを一つ紙に書き、「それが叶ったら何を手放すか」も一行添えてみましょう。願いが具体的になるほど、心は落ち着きます。
あわせて読みたい夢の読み物
「怪異・不思議」のほかの夢
※ 夢占いは心理学・民間伝承にもとづく娯楽としての解釈であり、科学的に証明されたものではありません。「当サイトの考察」は当サイト独自の推察です。