▲ 凶夢寄り(注意のサイン) 言い伝えでは注意を促す夢。怖がるより「気をつけどころ」を教える夢と読みます
誰かの代わりに災いや責任を引き受ける夢。深い思いやりの表れである一方、背負いすぎへの注意とされる。
心理学から見ると
誰かの代わりに叱られたり危険な目に遭ったりする夢は、相手を守りたい気持ちと同時に、自分ばかりが負担を引き受けているという不満を映すと読めます。反対に誰かが自分の身代わりになる夢は、助けてもらったことへの感謝や、申し訳なさが心に残っている状態を表すとされます。
言い伝えと歴史
日本には、人の災いを代わりに受けるとされる身代わり地蔵や身代わりの守りの言い伝えが各地にあり、守りが割れたり欠けたりしたときは「身代わりになってくれた」と受け取る考え方があります。ひな人形も、もとは子どもの災いを移す役目を持っていたとされます。身代わりは、弱い者を守りたいという祈りの形でした。
当サイトの考察
当サイトの見方では、身代わりの夢は「優しさ」と「自己犠牲」の境目を見せる夢です。代わりになったあと、夢の中の自分が誇らしかったなら、それは健全な思いやり。苦しかったり誰にも気づかれなかったりしたなら、あなたは今、見返りのない役回りを引き受けすぎています。誰の代わりだったかを思い出すと、疲れの正体が見えてきます。
当サイトの見方:もう一歩深く
身代わりは、日本の芝居でもくり返し描かれてきた題材です。人形浄瑠璃や歌舞伎の「菅原伝授手習鑑」の「寺子屋」では、主君の子を守るために我が子を身代わりにする親の苦しみが描かれ、観客は忠義の立派さよりもその悲しみに心を寄せてきました。当サイトの見方では、身代わりの夢も同じで、行為の立派さより、その裏で誰が何を飲み込んだかが大切です。夢の中で代わった相手が親だったなら、家族の中で早くから大人の役を引き受けてきた心の歴史が表れているのかもしれません。子どもや後輩なら、守りたい気持ちと、自分が盾にならねばという気負い。見知らぬ人なら、社会の中で損な役回りを引き受けがちな自分への気づきです。これは推察ですが、相手が身代わりに気づかないまま夢が終わったなら、あなたは「分かってほしい」という気持ちを抑えています。気づいてもらいたいという願いは、わがままではありません。
目覚めた朝にできること
今日は、自分が引き受けている役割を一つ書き出し、誰かに分けられないか考えてみましょう。頼むことも相手への信頼の示し方です。
こんな場面なら
- ◎吉 不思議な体験を楽しんでいる……直感が冴えている時期
- ▲注意 怖くて逃げられない……説明のつかない不安に振り回されている
- 自分が不思議な力を使う……眠っている才能や、変わりたい気持ちの表れ
- 夢の中で気持ちがよかった……同じ夢でも吉の読みが強まる
- ▲注意 夢の中で怖かった・苦しかった……注意のサインの読みが強まる。まずは休息を
- 何度も同じ夢を見る……心がまだ答えを出していない問題があるサイン
夢違え(ゆめちがえ):気になる夢を良い方へ変える
気になる夢を見た朝、昔の人は獏(ばく)の札を枕の下に敷く、庭の南天に夢を話す、夢違えの歌を唱える、といった方法で夢を良い方へ「違えて」きました。 くわしくはコラム「夢を買う、夢を違える」へ
よくある質問
Q. 身代わりになる夢は吉夢ですか?凶夢ですか?
A. 言い伝えでは注意を促す夢。怖がるより「気をつけどころ」を教える夢と読みます。誰かの代わりに災いや責任を引き受ける夢。深い思いやりの表れである一方、背負いすぎへの注意とされる。
Q. 身代わりになる夢を何度も見るのはなぜですか?
A. くり返し見る夢は、心がまだ答えを出していない問題のサインとされます。研究でも、悩みが解決すると同じ夢は見なくなりやすいことが知られています。夢日記をつけると、何がきっかけになっているかが見えてきます。
Q. 身代わりになる夢を見た朝は何をすればいいですか?
A. 今日は、自分が引き受けている役割を一つ書き出し、誰かに分けられないか考えてみましょう。頼むことも相手への信頼の示し方です。
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