▲ 凶夢寄り(注意のサイン) 言い伝えでは注意を促す夢。怖がるより「気をつけどころ」を教える夢と読みます
裏切りへの恨みの象徴として知られる怪談の主人公。裏切られる不安や、晴れない怒りの表れとされる。
心理学から見ると
裏切られた女性の怨霊が現れる夢は、信頼していた人に裏切られる不安や、自分の中でまだ晴れない怒りや悲しみの表れと読めます。心理学的には、怨霊の姿は、抑えつけた感情が形を変えて噴き出してくる状態を映すとも考えられます。お岩さんが誰に向かって現れたのかが、あなたの心の向け先を示します。
言い伝えと歴史
お岩さんは、江戸時代後期に鶴屋南北が書いた歌舞伎『東海道四谷怪談』の主人公として知られています。夫の民谷伊右衛門に裏切られ、毒によって顔が崩れた姿で亡くなったお岩が、怨霊となって伊右衛門を追いつめる物語です。上演や映画化の前には、関係者がお岩さんゆかりの場所に参拝する習わしがあるとも言われます。
当サイトの考察
当サイトの見方では、お岩さんの夢は「あなたはどちらの側だったか」で読み分けられます。お岩さんに同情していたなら、自分も誰かに踏みにじられた思いを抱えている印。お岩さんに追われていたなら、誰かに対して後ろめたい気持ちがあるのかもしれません。お岩さんの怒りが初演から二百年あまり語り継がれるのは、裏切られた痛みがどの時代の人にも覚えのあるものだからだと考えます。
当サイトの見方:もう一歩深く
『東海道四谷怪談』を上演したり、お岩さんを題材にした作品を作ったりするときには、関係者がお岩さんゆかりの稲荷にお参りしてから取りかかる、という話がよく知られています。怖がるだけでなく、物語の中で苦しんだ女性に敬意を払い、丁寧に扱おうとする気持ちが、今も受け継がれているのです。当サイトの見方では、お岩さんの夢を見る人は、誰かの怒りや悲しみを、軽く扱ってはいけないと心のどこかで感じている状態かもしれません。自分の何気ない言動が、人を深く傷つけていないか気になっていないでしょうか。夢の場面で読みは変わります。お岩さんの髪をすく場面を見ていたなら、言葉にならない悲しみの深さに触れている印。お岩さんが静かに背を向けて去ったなら、心に残っていた恨みや怒りが少しずつ薄れ始めているのでしょう。これは推察ですが、自分が手を合わせてお岩さんに謝っていた夢は、ずっと気にかかっていた人へのおわびの気持ちが形になったと当サイトは考えます。
目覚めた朝にできること
晴れない怒りや悲しみを、信頼できる人に話すか、紙に書き出してみてください。誰かに後ろめたさがあるなら、小さなことでも今日のうちに謝るのが一番の供養になります。
こんな場面なら
- ◎吉 味方になる・宝をくれる……座敷わらしの言い伝えのように、福が来る兆し
- ▲注意 化かされる・さらわれる……見えていない罠や、人の言葉への注意
- 正体が分かる……恐れていたことの中身が見えて、不安が消える兆し
- 夢の中で気持ちがよかった……同じ夢でも吉の読みが強まる
- ▲注意 夢の中で怖かった・苦しかった……注意のサインの読みが強まる。まずは休息を
- 何度も同じ夢を見る……心がまだ答えを出していない問題があるサイン
夢違え(ゆめちがえ):気になる夢を良い方へ変える
気になる夢を見た朝、昔の人は獏(ばく)の札を枕の下に敷く、庭の南天に夢を話す、夢違えの歌を唱える、といった方法で夢を良い方へ「違えて」きました。 くわしくはコラム「夢を買う、夢を違える」へ
よくある質問
Q. お岩さんの夢は吉夢ですか?凶夢ですか?
A. 言い伝えでは注意を促す夢。怖がるより「気をつけどころ」を教える夢と読みます。裏切りへの恨みの象徴として知られる怪談の主人公。裏切られる不安や、晴れない怒りの表れとされる。
Q. お岩さんの夢を何度も見るのはなぜですか?
A. くり返し見る夢は、心がまだ答えを出していない問題のサインとされます。研究でも、悩みが解決すると同じ夢は見なくなりやすいことが知られています。夢日記をつけると、何がきっかけになっているかが見えてきます。
Q. お岩さんの夢を見た朝は何をすればいいですか?
A. 晴れない怒りや悲しみを、信頼できる人に話すか、紙に書き出してみてください。誰かに後ろめたさがあるなら、小さなことでも今日のうちに謝るのが一番の供養になります。
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