▲ 凶夢寄り(注意のサイン) 言い伝えでは注意を促す夢。怖がるより「気をつけどころ」を教える夢と読みます
歌で船乗りを惑わす存在。甘い言葉や誘惑への注意の象徴とされる。
心理学から見ると
美しい歌で人を引き寄せて破滅させる存在は、心理学的には、心がひかれてしまう誘惑と、それを危ないと感じている警戒心が同時に夢に現れたものと読めます。甘い話や、やめたいのにやめられない習慣への葛藤が映ることもあります。歌に聞き入ったか、耳をふさいだかで、今の心の傾きが分かるとも考えられます。
言い伝えと歴史
ギリシャ神話のセイレーンは、もとは鳥の体に女性の顔を持つ姿で描かれ、のちに人魚のような姿へと変わっていきました。英雄オデュッセウスは部下の耳を蜜蝋でふさぎ、自分だけは帆柱に体を縛らせて歌を聞きながら通り過ぎたと語られます。現代の警報「サイレン」の名も、この存在に由来します。
当サイトの考察
当サイトの見方では、オデュッセウスの工夫こそがこの夢の答えです。彼は誘惑を「聞かない」のではなく、聞いても流されない仕組みを先に作りました。夢の中で縛られていた、あるいは誰かに止められていたなら、あなたを守る仕組みがすでにあります。一人で歌に近づいていたなら、自分を縛る帆柱をいま用意する時期と考えます。
当サイトの見方:もう一歩深く
セイレーンの神話には、楽人オルフェウスが船上でセイレーンよりも美しい音楽を奏で、仲間を守ったという話も伝わっています。誘惑を耳栓で遮るのではなく、もっと心ひかれる別の歌で上書きするという守り方です。当サイトの見方では、セイレーンの夢を見る人は、何かにひかれながらも、それに代わるものを持てずにいる状態です。抜け出したい習慣や関係があるのに、その空白を埋めるものがまだ見つかっていないのかもしれません。夢の場面で読みは変わります。歌声に耳をふさいでいたなら、今は我慢で耐えている段階。仲間と一緒に別の歌を歌っていたなら、誘惑に代わる楽しみや支えを見つけつつある印です。これは推察ですが、セイレーンの歌の歌詞が聞き取れた夢なら、何に心をひかれているのか、その正体を心が言葉にし始めていると当サイトは考えます。我慢だけで向き合うより、別の楽しみを育てるほうが長く続くものです。
目覚めた朝にできること
最近「うまい話」や手放せない誘惑がないか振り返り、決める前に信頼できる人へ一度相談する約束を自分としてください。
こんな場面なら
- ◎吉 拝む・お参りする……心を整えたい気持ち。願いが届く兆しとされる
- 神仏から言葉をもらう……最も強い「お告げ」とされる夢。言葉を大切に
- ▲注意 神仏が怒っている・背を向ける……自分の行いを見直したいという心の声
- 夢の中で気持ちがよかった……同じ夢でも吉の読みが強まる
- ▲注意 夢の中で怖かった・苦しかった……注意のサインの読みが強まる。まずは休息を
- 何度も同じ夢を見る……心がまだ答えを出していない問題があるサイン
夢違え(ゆめちがえ):気になる夢を良い方へ変える
気になる夢を見た朝、昔の人は獏(ばく)の札を枕の下に敷く、庭の南天に夢を話す、夢違えの歌を唱える、といった方法で夢を良い方へ「違えて」きました。 くわしくはコラム「夢を買う、夢を違える」へ
よくある質問
Q. セイレーンの夢は吉夢ですか?凶夢ですか?
A. 言い伝えでは注意を促す夢。怖がるより「気をつけどころ」を教える夢と読みます。歌で船乗りを惑わす存在。甘い言葉や誘惑への注意の象徴とされる。
Q. セイレーンの夢を何度も見るのはなぜですか?
A. くり返し見る夢は、心がまだ答えを出していない問題のサインとされます。研究でも、悩みが解決すると同じ夢は見なくなりやすいことが知られています。夢日記をつけると、何がきっかけになっているかが見えてきます。
Q. セイレーンの夢を見た朝は何をすればいいですか?
A. 最近「うまい話」や手放せない誘惑がないか振り返り、決める前に信頼できる人へ一度相談する約束を自分としてください。
あわせて読みたい夢の読み物
「世界の神話の神々」のほかの夢
※ 夢占いは心理学・民間伝承にもとづく娯楽としての解釈であり、科学的に証明されたものではありません。「当サイトの考察」は当サイト独自の推察です。