◇ 吉凶は場面しだい 同じ夢でも場面で吉にも凶にも読まれる夢。下の「こんな場面なら」で読み分けます
神話の因幡の白兎の夢。失敗や傷からの回復と、よい助け手との出会いを示す。小さなずるさへの戒めも含む。
心理学から見ると
傷ついた兎の姿は、失敗や人間関係のつまずきで心が痛んでいる状態の象徴と読めます。まちがった助言でかえって傷が深まり、正しい手当てで回復する流れは、誰に相談するかで回復の早さが変わるという心の経験に重なります。自分のずるさへの後ろめたさが夢に出ている可能性も考えられます。
言い伝えと歴史
『古事記』に語られる話で、隠岐の島から渡ろうとした兎がワニ(サメとも言われます)をだまして並ばせ、その背を渡りますが、最後に嘘がばれて皮をはがれます。通りかかった神々に海水を浴びるよう教えられて苦しむところを、大国主神が真水で洗い蒲の穂にくるまるよう教えて救いました。
当サイトの考察
当サイトの見方では、因幡の白兎の夢で大切なのは「最後の一言」です。兎は渡り切る直前に、だましたことを口にしてしまいました。夢で兎が傷ついていたなら、あなたは自分の言葉で自分を傷つけていないか。優しい誰かに手当てされていたなら、その人があなたにとっての大国主。回復は、正しい相手に打ち明けることから始まります。
当サイトの見方:もう一歩深く
『古事記』の白兎の場面で、大国主神は兄の神々の大きな袋を背負わされ、一行のいちばん後ろを歩いていたと語られます。先を急ぐ兄たちは兎にでたらめな手当てを教えて通り過ぎ、遅れてきた大国主神だけが、真水で洗い、蒲の穂にくるまるよう正しく教えました。蒲の穂の花粉は、昔から傷の手当てに用いられてきたとされます。当サイトの見方では、この夢は「いちばん後ろを歩く人の価値」を伝える夢でもあります。人に荷物を押しつけられ、遅れをとっているように感じているあなたこそ、誰かの痛みに気づける位置にいるのかもしれません。夢で重い袋を背負って歩いていたなら、今の苦労が、やがて人を助ける知恵や縁に変わっていく兆し。先を急ぐ人たちに置いていかれる場面だったなら、焦らず自分の歩幅で進んでよいという知らせと読みます。これは推察ですが、傷の癒えた白い兎が駆けていく夢は、あなたの優しさに救われた誰かが、いつか良い知らせを運んでくることを示しているのでしょう。
目覚めた朝にできること
つまずいた出来事があれば、信頼できる一人にだけ正直に話してみてください。海水ではなく真水のような、やさしい助言をくれる人を選ぶのがこつです。
こんな場面なら
- ◎吉 拝む・お参りする……心を整えたい気持ち。願いが届く兆しとされる
- 神仏から言葉をもらう……最も強い「お告げ」とされる夢。言葉を大切に
- ▲注意 神仏が怒っている・背を向ける……自分の行いを見直したいという心の声
- 夢の中で気持ちがよかった……同じ夢でも吉の読みが強まる
- ▲注意 夢の中で怖かった・苦しかった……注意のサインの読みが強まる。まずは休息を
- 何度も同じ夢を見る……心がまだ答えを出していない問題があるサイン
夢違え(ゆめちがえ):気になる夢を良い方へ変える
気になる夢を見た朝、昔の人は獏(ばく)の札を枕の下に敷く、庭の南天に夢を話す、夢違えの歌を唱える、といった方法で夢を良い方へ「違えて」きました。 くわしくはコラム「夢を買う、夢を違える」へ
よくある質問
Q. 因幡の白兎の夢は吉夢ですか?凶夢ですか?
A. 同じ夢でも場面で吉にも凶にも読まれる夢。下の「こんな場面なら」で読み分けます。神話の因幡の白兎の夢。失敗や傷からの回復と、よい助け手との出会いを示す。小さなずるさへの戒めも含む。
Q. 因幡の白兎の夢を何度も見るのはなぜですか?
A. くり返し見る夢は、心がまだ答えを出していない問題のサインとされます。研究でも、悩みが解決すると同じ夢は見なくなりやすいことが知られています。夢日記をつけると、何がきっかけになっているかが見えてきます。
Q. 因幡の白兎の夢を見た朝は何をすればいいですか?
A. つまずいた出来事があれば、信頼できる一人にだけ正直に話してみてください。海水ではなく真水のような、やさしい助言をくれる人を選ぶのがこつです。
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